第十一話「狙われた一夏」
[5/16]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
聞こえた。
「お騒がせしてすみません。一様、僕のクラスメイト達です」
「にぎやかで何よりだな……」
そこから沈黙が続きながら、ようやく一夏の寮へとたどり着いた。彼は、マリーダを招いて、該のベッドへ座らせた。
「えっと……一様ここが、俺の部屋です」
「税金の無駄遣いだな……」
「ははは……」
ジオンの軍人からしても、やはり無駄に金をかけすぎているとしか思えなかったようだ。シャワー室に2台もあるパソコン。そして、アンティークなランプ……まるで、ホテルのようだ。
「MS学園の寮と比べて、正直どちらがいい?」
「まぁ……ここの寮も高級でいいですけど、やっぱりMS学園のほうが落ち着きますね?」
「そうだな……確か、一般の寮と変わらないのだったな? MS学園の寮は」
「ええ、そうですよ?」
「ほう……」
「と、ところで……本題って、何ですか?」
部屋に連れてきたんだし、そろそろ本題を離してもいいんじゃないかと一夏は思った。
「そうだったな……織斑一夏」
と、マリーダは立ち上がった。
「今日付けて、私は貴殿の側近の護衛を担当することになる、マリーダ・クルスだ。改めてよろしくな?」
「へぇー……えっ!?」
一夏は、立ち上がるともう一度彼女に問う。
「ど、どういう意味……」
「言ったとおりだ。私は、今日からお前の護衛を行うことになった」
「だ、だからって……そんな!?」
「何か、問題でも?」
「ありますよ! 大ありですよ!? 第一、ここはIS学園ですよ? ジオンの人がこんなところに居たら……」
「安心しろ。別にお前がIS学園にいるまでの間だ……」
「そういう意味じゃなくって……」
そのとき、床をドンドンと音を立てて勢いよくこちらへ歩み寄るもう一人の姿が現れる。
「一夏ぁ!!」
箒であった……
「げっ……!?」
こんな時にと、余計にややこしくなる展開に一夏は額を抱えた。
「ようやく探したぞ!? 鍛錬を怠うとは良い身分だな!?」
「一夏、この者は誰だ?」
と、ここでマリーダが箒に目を向けた。
「ああ、こいつは篠ノ之箒。俺の幼馴染の一人です……」
すると、マリーダは彼女の苗字をきいて目を険しくさせた。
「篠ノ之……? もしや、あの篠ノ之束の関係者というのではあるまいな?」
「……!」
そのとき、箒は眉間にしわを寄せるマリーダに不愉快を感じた。そんな箒を見て一夏は慌てて間に割って入った。
「ま、マリーダさん! 一様そうですけど、今では関係ないんですよ? ほら、ドクターTって今は行方不明じゃないですか?」
一夏の必死な顔での説明に、
「まぁ……そうだな? 失礼した」
やはり、ジオンの人たちはみな束に対して憎悪を抱いているのだろう。無理もない。実は、過去にドクターTこと篠ノ之束はISテロを集わせてジオン
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ