第十一話「狙われた一夏」
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バルツさん! 助けていただいてありがとうございます!!」
「当然のことをしたまでだ。それと先ほどのスーパーモードでの戦いぶりは実に見事だ。己を犠牲に守り抜くその雄姿は本物だ。これからも、もっと強くなりたまえよ? マリーダを十分に守ってやれるくらいにな?」
「しゅ、シュバルツ!?」
マリーダは顔を赤くした。
「ハハハ! また会おう!!」
と、シュバルツは再びつむじ風となって消えていった。
――シュバルツ・ブルーダー……あんな人に、いつかなりたい!
一夏の初めての目標の存在が見つかったのは言うまでもない。
「認めん! 私は絶対に奴が教官の弟だなんて決して認めないぞ!! どうにかして、やつを学園から引きずり下ろす手立てはないだろうか? しかし、奴には袖付きの護衛が付きまとっている。容易に近づけるものではない。どうすれば……」
「お困りのようだね?」
「誰だ!」
「僕かい? 僕は……そうだね、『ガンダム』の原点なる存在のクローンとでもいえばいいかな? 世間は僕のことを『イノベイダー』と呼んでいるけどね?」
「……私に、何のようだな?」
「君の事情を聴いてしまってね? 君にコレを授けようと思って……」
「私は、己の実力で奴を倒す。このようなものは無用だ!」
「いいのかい? 今の君は、いつまでたっても今のままだよ? どれだけ、君が強さを求めようとも、君はあのブリュンヒルデのようにはなれない。所詮君は君のまんまさ?」
「なに……!」
「彼女には実力と共に優秀な性能を誇るISがあった。ゆえに二度もわたってモンド・グロッソを制覇したのだよ? 勝負というのは百パーセントの内半分は素晴らしい力だ。そして残りの半分はそれを扱う実力が試される。君にはまだ、その素晴らしい力が乏しすぎる」
「その……力の、名は?」
「DG細胞だよ……フフフ」
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