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機動戦士ガンダム・インフィニットG
第十一話「狙われた一夏」
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……!」
――嘘だ! 嘘だ! 嘘だ!! 
こんな事実。俺は死んでも認めない! そう、認めるものか! 今まで、MSだけを信じて生きてきたのに、こんな事実は……
「パンパカパ〜!! おめでとうイッ君? 今日からイッ君は晴れてIS操縦者だよ♪」
「そ、そんな……!」
膝がおち、一夏は愕然と言葉を失う。
「これで、よーやくイッ君をISに乗せられるねぇ〜!」
「そ、そんな……」
その時だった。一夏の頭上より巨大な爆発と共に直径数メートルの穴が白い天井から空き、外部からのぞく蒼空と同時に一人の何者かがロープを垂らし潜入してきた。
「ドクター・束、よくも一夏を……!」
マリーダであった。あの後、一夏が束によって裂け目の中へ吸い込まれてしまった現場へゆき、まだわずかに残る裂け目の箇所から得た粒子を頼りに同じ波数をたどって高度一万メートルの上空に浮かぶ巨大な球状の浮遊物体を捉えたのだ。
「あれー? もしかして、あんときのプルシリーズかな?」
「黙れ……!」
マリーダは銃を束へ向けるが、束は余裕の笑みを浮かべていた。
「あんとき、ジオン本土を奇襲した際に邪魔してきたニュータイプ部隊の一人?」
「だったらどうした……!?」
「死ね」
「……!」
咄嗟にマリーダは自らのMSを展開しようとしたが、途端に体の自由が利かなくなった。
「!?」
彼女の背後から巨大な十字架が現れ、それにマリーダの身体は貼り付けられてしまい、それは高い位置まで浮上してしまった。
「マリーダさん!? 束さん、マリーダさんを解放してください!!」
「だってぇ〜? 束さんの邪魔ばーっかすんだもん! プンプンッ」
「くそっ……どうすれば!」
束の言う通りに従わないとマリーダに何をするかわからない。かといって……
一夏は、束を見た後振り返って宙に浮く十字架のマリーダを見上げた。そして、しばしの間をおいてから彼は決心して束にこう言い出した。
「……では、束さん?」
「んー?」
一夏は決意した目で束に言った。
「……俺と勝負して、俺が勝ったらマリーダさんを解放してください。負けたらお好きなように」
「一夏! お前、自分が何言っているのかわかっているのか!?」
拘束されたマリーダは叫んだ。しかし、一夏は一歩も引かない。
「マリーダさん、大丈夫です。もし負けたら負けたで何とかなりますよ?」
「一夏! 私のことは構わず、ユニコーンを展開して脱出するんだ!」
「あの束さんが、そうやすやすと逃がしてくれるはずがないでしょ? こうなれば、勝負するしかないんです。……俺、『男』ですから」
「一夏……」
「うんうん! いーよ♪ じゃあ、早いとこやろっか!」
すると、束は数体の無人IS「ゴーレム」を一体を召喚させた。一夏も、ISを脱ぎ捨てるとユニコーンになり、右手にビ
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