美保鎮守府NOW-Side B- PART3
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ら扱ってんだから」
『何それkwsk!』
「落ち着け淫乱ピンク」
テンションが一気にMAXまで上がった明石に、すかさずボディーブローを入れて落ち着かせる提督。明石は
『淫乱ピンク……提督にまで淫乱ピンクって言われた。もうダメだぁ、おしまいだぁ……』
と、リアルにorzとなっている。
「まぁ、オスプレイってのはVTOLとレシプロ機の合の子だな。垂直離着陸も出来るし、普通に滑走路からも飛び立てる。」
「その上、ジェットエンジンじゃないからウチの空母でも扱える!でしょ?darling」
ドヤ顔で語る金剛。そもそもお前はVTOLが何か知ってんのか?
VTOL。英語のVertical TakeOff and Landingの略でVTOL。日本語に訳すと、垂直離着陸機とでもいった所か。ヘリのように垂直に離着陸出来て、水平飛行や上昇・下降は普通のジェット機並みにこなせるという夢のような戦闘機。話を聞くと狭い日本ならば是非とも投入すべき!という代物だがその実、現実そんなに甘くない。
そもそも、VTOLはほとんど垂直に飛ぶ事は無いのだ。そもそも、飛行機は何故飛ぶのか?答えは『翼があり、物凄い速度で前進して揚力を発生させているから』であると言われている。※未だにメカニズムは解明されてない
どんなに軽量化されているとはいえ、チタンとジュラルミンの塊である戦闘機、正式採用されている米海軍のVTOL『ハリアー』ですら、運用時の重量で10トンはあるのだ。その重量物を揚力も運動エネルギーの恩恵も受けずに浮かせるのはかなり辛い物がある。
『ハリアー』の例を取ってみよう。ハリアーはジェットエンジンの向きを無理矢理可変させて噴射圧を真下に向けて垂直に離着陸する。この際エンジンは悲鳴を上げ、冷却水を吹き付けて宥めすかして、無理矢理に飛んでいるのだ。しかもこの可変機構と冷却装置、垂直離着陸以外の時には無駄な荷物だし、重くなりすぎてミサイル積めねぇし、冷却水をフルに使っても90秒しか垂直に飛べねぇしと問題だらけだったりする。
※他の方式の垂直離着陸機もあるのだが、今回は割愛
それでもVTOLにも活躍の場はあるのだが、かなりニッチな場面以外では普通の戦闘機に劣ってしまうのだ。しかし、レシプロ機であるオスプレイならば、ヘリよりも早く移動でき、垂直離着陸も可能。使い道が広がるワケだ。
「つまりだ、オスプレイって奴はレシプロ機のエンジンを主翼の先端に取り付けて可変機構を持たせ、垂直離着陸も出来るようにした機体なワケだ」
『ほうほう!夢が広がりますねぇ!』
元気を取り戻したらしい明石は、目を輝かせて話を聞いている。ウチの鎮守府の担当する海域は広い。オスプレイが導入できれば、艦娘の迅速
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