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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第246話 ボスを倒したいV
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中から現れたのだ。
光り輝く―――太陽が。
「………根源元素の上位魔法の1つ《デュアル・ザ・サン》。……コイツは 防御力は増している様だが、魔法抵抗は通常防御程は増してない。あの魔法を防ぐ為には、ああするしかないだろ? いつまでも隠してるんじゃない。見せろよ」
リュウキは、にやりと笑った。
2つの太陽は、巨人の頭上より降り注いだ。当然、無防備でその魔法を受ける様な事はしない。防御態勢を取る為に 4本全ての手を頭上に掲げて、受け止めたのだ。
あのエクスキャリバーのクエストで防御した霜巨人の王スリュムがそうした様に。
『ぐぅぉぉぉぉぉぉぉぉ……!!』
低く唸り声を上げながら、叫ぶ巨人。
2つの太陽はその存在感を存分に示す。巨人をも押し潰してしまう勢いだったが、巨人も負けてはいない。地面に脚がめり込む勢いではあったが、堪える事が出来ていた。
ここで――アスナとレイナはリュウキの意図に気付いた。
「ユウキ! ラン! 今だよ。今しかないっ!」
アスナは2人に叫ぶ。
4本の腕の全てを使っている為、首元の弱点部分がはっきりと視認できている。あの部分に攻撃を当てる事が出来たなら、間違いなく大ダメージが見込める。最終戦で最後まで守ろうとした部分なのだから。
そして、アスナはレイナに目配せを贈る。その意図を察したレイナは頷き。
「今度は私達が2人を上まで送るから! 2人が決めてっ! リュウキ君は根源元素の魔法を使ってる間は、動けないから!」
そう叫んだ。
ユウキとランの2人の飛翔連携。当然だがアスナもレイナもそんな事は試した事はない。いきなり実践してみて成功するかどうかは判らないのが実情だった。だけど、この千載一遇のチャンスなのだ。最も強力なユウキとランの2人のソードスキルを同時に打ち込める最大のチャンス。
――試した事はない。……だけど、お手本は見せてもらった。イメージがあれば、可能性は十分にある!
強い光が宿る2人の瞳。
それに答える様に、ユウキとランは頷いた。
「今度こそだよ!」
「行こう! ユウっ!」
ユウキとランはは助走をつけて走り出し、アスナとレイナもタイミングをずらして走った。
跳躍するユウキとランは殆ど同時。いや完全にぴったりだった。
そして 同じく――アスナとレイナも全く同じタイミングで、ユウキとランに続いた。
目の前には巨人の他に、リュウキが放った攻撃魔法が存在しているが恐怖の類は全くなかった。
2人にとって……太陽とは 特別なものだから。……太陽が大好きだから。
――だから、直ぐに光の中へと飛び込めた。……太陽の中へと。
「「やぁぁ
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