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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第246話 ボスを倒したいV
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ってくる。そこに到達するにしても、持久戦だな」
「そう……」

 アスナは、歯軋りをした。
 千載一遇のチャンスだと思っていた首元の弱点。ユウキとランの連携で届きかけたのに崩されてしまった。改めて思うのは 理不尽極まりない強さだという事だ。

「ふむ……フロアボスとのタイマンは経験がない。だから 一度くらい経験しておくべきだったかもしれないな……。よく考えたら ボスを視るのも結構久しぶりだ。少しばかり怠っていたか」
「駄目だって。それは皆が許してくれないってば。特にレイがね? アルゴさんとの邪神狩りツアーでも、レイってば結構ふくれちゃったんだからね?」
「……それはよく判ってるよ」

 アスナの言葉に巨人をけん制しつつも軽く苦笑いをするリュウキ。ヤキモチ妬きだという事はレイナやアスナを見ていれば十分すぎる程判る。問題なのはリュウキ自身が全く自覚なく、更にはそういう展開に何故か(・・・)なってしまうという所にあるが、その辺りは止めようがないので 仕様がないのです。はい。

 因みに機嫌がよく無かったのはレイナだけでないのは勿論である。

 そして、リュウキは飛来する隕石の様な巨人の槌の一撃を可能な限り防ぎ、じゃりぃんっ! と言う甲高い金属音を奏でつつ、後方へと衝撃を逃がすために跳躍。アスナも同じく身軽さを活かして回避した。

「うー、リュウキどーする? HPは絶対高くない、って思うんだけど」

 ぷくっ と頬を膨らませているユウキが着地地点のすぐそばにいた。

「そうだな。ダメージを最小限に抑えつつ攻撃を加えて、今は様子見が一番だ。まだ視えていない突破口が視えるかもしれない」 
「そっかぁ。……よーし! 文句ばっかし言っても始まらないもんね! ボクまだまだやるよ!」

 気合を1つ入れ直すと、ユウキはその黒曜の輝きを持った剣をすっと立てらせて切っ先を巨人に向けた。

「私も、ここまで来て諦める訳にはいきません。……皆で勝って、皆で残すんです。……証を。皆との絆を……、見せてあげる(・・・)んです」

 ランの決意も強いと言える。前衛で戦う者達の中でも最も攻撃を掻い潜り、捌き、加えている1人なのだから。それでも臆することなく戦い続けているのは、それを支える強い想いがあるからだ。

 ただ、皆の名前を石碑に残したい。

 それだけじゃない強い想いを。

 そして、『見せてあげる』と言う部分にリュウキは少なからず、引っかかるものがあったが その疑問は飲み込んだ。ユウキの一言によって。

「よーし!! あのおっきい腕を皆でえいっ! って抑えつけたら防御力落ちないかなぁ?? 交差してる腕を止めさせればダメージだって通るよ、きっと! 首元が開くしね!」
「なーに言ってんだよユウキ! まずあんな高い
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