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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第246話 ボスを倒したいV
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は思えるが。

「私の(バフ)の効力も あの固さの前にはちょっと心許ないね…。防御力がずっと上がってるなんて……」

 レイナも一緒に戦っていたのだが 防御力が常に上昇している状態に気付き、直ぐに歌を使って皆を支援した。
 それでも、ダメージを与える量が少なすぎるのだ。

「シウネーにポーションを全部渡しておいてよかった……。渡してなかったら危なかったかも……」

 リュウキが来る前に、シウネーに渡した事に安堵感をアスナは覚えていた。
 だがこのままではジリ貧になってしまう可能性が高く、シウネーに渡した、とは言ってもマナ・ポーションも後数える程度しかないだろう。それらを踏まえたら、この強大な巨人に押し切られてしまう可能性も高くなってくる。ゴールの見えない道を走り続ける様な徒労感もまた感じ始めてしまうというものだ。
それに、皆はもう肩で息をしている。

「はぁ……はぁ……、ったく こんなきっつい戦いなのに ユウキは元気だなぁ。ああやってボヤいてる内は、まだ1時間は大丈夫だな」
「確かに……、いつも通りだとは思いますが……、それでも凄く頼りになります。ユウキも、ランさんも。それに リュウキさんやアスナさん、レイナさんも。負けられませんよ」

 ノリとタルケンは、正直な所激戦が続いて疲労困憊だった。だがそれでも ユウキ達の姿をみて、戦い続けてる皆を見て 自分だけ下手ってられない、と今は気力だけで戦っていると言ってもいいだろう。諦めるとすれば 視界の端に見えている自分のHPゲージが全て無くなった時だけだ。

「ははっ、僕だって負けられないってね! 今日はしっかりと叩かれる、ってアスナと約束したしな!」
「完全ガードが無くなった事で、少しもダメージが通らない、何てことはなくなった。そこを突けば勝機は十分にありますよ」

 前衛(フォワード)として、ずっと対峙してきたジュン。そして その巨大な攻撃を皆の壁となって支え続けた(タンク)のテッチ。
 2人もノリやタルケン同様に疲労が当然溜まっていたが、それでも まだまだ踏みとどまる事が出来ていた。


 アスナは ギルドを率いてきた経験があるから、その士気にはいつもいつも気にかけてきている。だからか、そんな皆の顔を見て心配が徐々に消えてゆき、安心する事が出来た。

「………リュウキ君、どうする? まだ、皆は頑張れる。でも 明確な道が見えた訳じゃないから厳しいのは間違いないよ。レイの歌とシウネーの回復魔法が切れだしたら、一気に崩れる可能性だってあるし」
「ん。そうだな。……突破口を見出すのは、直ぐには難しい。ボスの設定外の弱点部分は確かに視える。だが それでも 10のダメージが12くらいに増えた程度。それを続けた所で持久戦は必至だ。だが、首元が狙えれば話は変わ
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