暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第246話 ボスを倒したいV
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から』

 とあの時の事をリュウキ自身は悔いていた過去。だが 実現できると言う事は、それだけの技量が昔から備わっていたと言う証明でもあった。幼少期よりずっと培ってきた力。
 積み上げてきたからこそ、過信ではなく絶対的な自信となって、リュウキは口にしていた事もある。


――相手がただのデジタルデータの塊なら負けない、絶対に負けない。
 

 そう言っていた。

 その姿には圧倒された事もあったが、その圧倒的な光の中に、僅かにだが寂しさに似たものも 彼をよく知っている人達は感じ取れた。何も出来なかった事に歯痒さも覚えた。
 だけどその後に、仲間達との本当の意味での絆が出来たんだ。

 その後は リュウキは1人で危ない事をする事は無くなった。
 危険などないALO内は兎も角、死と隣り合わせだったSAOの世界ででも、仲間達を心から信じられる様になって、更に強くなったんだって思える。だから1人よりも皆と一緒が良い事にリュウキは気付いたんだ。

 話が逸れてしまったから元に戻そう。
 リュウキは確かに1人でも十分すぎる程戦える。心配する様な事はないのかもしれない。だけど、1人で戦わせてはダメなんだ。絶対に寄り添わなければならないから。


「うん。でも 幾らリュウキ君でも絶対しんどい筈だよ! ここのボスの強さはおかしいから!」
「そうだね。私達も行こう! レイ」


 頷きあったアスナとレイナの2人は駆け出した。

 美しい歌を皆に伝え それを力に変えて付与するレイナ。
 数多くの魔法を操り 皆を支え続け護り続けるアスナ。

 2人は 其々の役割を変えた。

 剣1つで戦ってきたあの世界を思い出して、腰の武器を細剣に持ち替えたのだ。

「絶対、次は決めるからね! だから すみませんシウネーさん! 私達の事もよろしくお願いしますっ!」
「うん。シウネー お願い!」

 気合はレイナとアスナ2人とも十分。だけどしっかりともう1人のヒーラーに伝える事も忘れていない。シウネー自身も皆を支える為 気合を入れ直していた。

「任せてください。お願いします! みなさん!」

 シウネーに見送られ、アスナとレイナの2人は地を蹴って駆け出した。

 

――シウネーは この時思った。


 駆け出していくアスナとレイナの背中を見て。
 あの強大で巨大な相手と問題なく渡り合ってるリュウキの姿を見て。
 そして、自分達の仲間達《スリーピングナイツ》の皆を見て。
 
 3人とはまだ 出会って本当に間もない。
 昨日リーダーの2人がホームに3人を連れ帰ってきて紹介されただけだ。いわば臨時の簡易パーティーとも呼べるものだった。だけど、本当に暖かく感じられる。何年も、何年も 共に戦ってきた仲間
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