暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第246話 ボスを倒したいV
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あって緊迫した雰囲気があっという間に吹き飛び 笑いに包まれた。


 それも、リュウキが作ってくれたのだとしたら。やっぱりリュウキは皆のヒーローだ、とアスナもレイナも再認識する。レイナにとっては旦那様だから特に特別なヒーローであるだけで。(虎視眈々な人達もいると思えるが……)

 そして、そんなヒーローなリュウキはと言うと。

「和んでる所を悪いと思うし、それとオレ自体遅れてきといて言うのも悪いと思うんだが……」

 轟音が 衝撃音が 辺りに響きわたってる。
 さっきまで笑い声やのほほんとしたのどかな雰囲気が漂っていた筈なのに、突然それをかき消すかの様に 戦塵と共に轟音が轟きだしていて、その中心にリュウキがいた。
 勿論、あの巨人も健在だ。左右の戦槌を自在に操ってリュウキに襲い掛かっている。

「オレはソロプレイは駄目だって皆に昔から色々言われててな。だから 手を貸してくれるとありがたいんだが」

『あ……!!』


 あまりの事に思わず呆気に取られてしまう皆。
 でも当然の事だ。ここはボス部屋内であり まだ倒しきっていない。目の前には大きな大きなボスが睨みを利かせている間に、こんなコメディをしてたら(ラブコメとは言われたくないらしいから……)如何にアルゴリズムで動くただのAI。BOSS Mobだとしても怒る事だろう。

『ボスを前になめるな! それに此処に来た本分忘れんな!』と、怒っている様にも見える。

「わぁぁ!! ご、ごめん。リュウキ!!」
「す、すみませんっ! 直ぐに援護を……! 皆っ!」

 ユウキとランは慌てて先頭に立った。
 他の皆も。

「あっちゃあ……、なんか 今マジで忘れちゃってたよ。ほんのちょっとの間だったけど」
「いつも通りのユウキがいつも通りにやらかしちゃったからなぁ……。それに 珍しい場面だった、っつーのもあるし」

 ノリとジュンも笑いつつも己の武器を構えて飛び出した。

「わ、ワタクシも行きます! すみません」
「支えないとね。皆を」

 タルケン、テッチも同じく。

 そして、最後にアスナとレイナ。

「どんな時も。うん……! リュウキ君はリュウキ君だね。やっぱり」
「あははっ そうだねっ!」

 アスナとレイナは笑っていた。

 確かに、リュウキの事をちょっぴり忘れちゃっていたのは本当だし 悪いとも思った。
 だけど、2人は皆程は慌てていない。
 慌ててるのはリュウキの事をあまり知らないからだと判るから。

 それは あまり良い思い出とは言い難い過去の事。
 
 ずっと昔に戦ってきた世界では リュウキはたった1人で巨大で強大な相手と戦ってきた経験が幾度となくあった。

『仲間と言うものを本当の意味で信じられなかった
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