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ソードアート・オンライン〜Another story〜
マザーズ・ロザリオ編
第246話 ボスを倒したいV
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彼は突然現れた。
絶体絶命の大ピンチ。そんな時 空から突然現れて……
風の様に早く、そして暖かく この絶体絶命の窮地を救ってくれた。
身体の大きさは殆ど変わらないというのに、抱きかかえてくれた腕の中はとても大きくて 何よりも暖かい。触覚エンジンが120%。いつも以上に絶好調に調整して機能しているのだろうか? と思ってしまう程だった。
「(わ、わぁー! こー言うのって、あれだよね!? 『危ない所を白馬の王子様が助けてくれたー!』って言うやつだよねっ??? わぁーわぁーっ ボクも女の子だからねー。ちょっぴり憧れちゃったりしてたんだよーっ♪ リューキってば 近くで見てみるとよく判るっ。とっても恰好良いじゃんっ♪ んん? いや 可愛い……のかな? う〜ん……かっこう……かわいい? やっ もーどっちでもいいやっ♪)」
まだ空の上にいて 長く感じられる滞空時間。その間目を輝かせながらリュウキを見ているのはユウキだった。
漸く下へと降りるとリュウキはひょい、とユウキの身体を起こした。
「差し出がましい事をしたか? ユウキ」
「……へ? どゆこと??」
下ろしてくれたリュウキが軽く笑いながらそう言っていた。ユウキは言っている意味がいまいち判らない様子だ。
「いや、ユウキならあの場面でも アイツの攻撃を躱しそうだな、と今になって思ったからな。前の戦いでは アスナのソードスキルも全て見切ってカウンターを当てていた。……だから 余計な事をしたかと思って」
リュウキはそう言っていた。
ユウキの腕はまず間違いなくこの世界でもトップクラスだ。あのキリトを破った事もそうだが、これまでの戦いでも猪突猛進な所はあるもののここ一番では判断力も極めて優れている。頼りになるラン達と一緒になって戦ってる姿を見れば、負ける気はしないものの決してリュウキは、キリトや自分を含めた、SAO時代からの自分達のパーティより劣ってるとは思えなかった。それ程までに 完成された強さだと思えていたのだ。
後 仲間であれば助けるのは当然だ。
だが、それでも其々プライドと言うものがある、というもの判る。長年共に戦ってきた相手ならいざ知らず、唐突に突然パーティになったと言ってもいい間柄だから、リュウキはそう思った様だ。
そして、言っている意味が漸く理解した所でユウキは、にかっ! と良い笑みを見せていった。
「そーんな事ないよー! えへへ〜 ボク今ね、すっごい良い経験させてもらったーって思ってるんだよっ! う〜ん、リューキってば王子様だよね〜♪ こんなに格好良く、颯爽と助けてくれたんだからー♪ えへへっ こんな経験なかなかできないよっ♪」
にっしし〜 と無邪気な笑みを浮かべてそう言うユウキ。そんなユウキの
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