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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第554話】
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「構わないさラウラ。 ラウラには世話になってるんだし、気にするなよ」

「だ、だが……ヒルト。 ……織斑と違って、代表候補生に選ばれなかったではないか。 金銭面的な問題は――」

「これぐらいは問題ないさ、これが」


 代表候補生――今朝の話だが一夏が日本代表候補生に選出された。

 とはいえそれは仮の代表候補生という前の美冬の状態に近かった、だがそれでも支給金が支払われてる以上ほぼ当確だと思われる。

 俺に関しては特に何も言われていない、相変わらず世間から評価はされてないのだろう。

 既に今更だし、俺も何も思わないことにした、考えるだけ無駄でしかないからだ。


「す、すまないヒルト。 御馳走になる……」

「そんな畏まるなよ、気にせずに飲めって」


 いつになくラウラが畏まるその姿が珍しいのだが、俺自身特別な事をしているわけではない。

 そんな事を考えながらラウラを見ていると抹茶シェイクに口をつけたラウラ。

 一口それを飲むや驚きの表情に変わっていった。


「う、美味い! なんという美味さだ! ……ん……く。 これは……蜂蜜か? それにあんこ……?」


 一口、また一口と飲んでいくラウラ、見ているとやはり美味しいようだ。


「良かったなラウラ、そんなに美味しかったなら一つだけでも間に合って良かったよ」

「あ……ぅ、ぅむ。 ……せっかくだヒルト、少し飲んでみるといい」


 そう言ってシェイクを差し出してくる、今ストローに口を着けたラウラ――間接キスになるが、何度もキスをしたどころか、既に交わっているのだから今更気にしても仕方ない。

 ストローを咥わえ、一口シェイクを飲む俺――。


「ん、確かに美味いなこのシェイク」

「そうだろうそうだろう。 ……で、では」


 おずおずとシェイクを戻し、残りを飲んでいくラウラ。

 心なしか頬が僅かに紅く染まっている様に見えた。

 ふと窓から外を眺めていると向こう側の歩道から見知った顔が見える。


「ん? ……シャルと美冬に美春? 後は……エレン?」


 学生服を着ていて目立つ一同、特にシャルとエレンは金髪に緑髪と目立つからか道行く男女問わず視線が移る。

 とはいえ美冬に美春の二人も容姿は整っているから彼女達も見られてはいる――と、ラウラが慌てた様子で俺に言った。


「ひ、ヒルト。 ここはまずい、出るぞ」

「な、何が不味いんだよラウラ――」

「ば、バカ者! せっかくの二人きりなのに外のシャルロット達と鉢合わせたら……」


 なるほど、ラウラ的には俺と二人きりになれる事自体あまり無いから見つかりたくないのだろう。

 俺としても、見
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