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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第554話】
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がそう言うや、表情が綻ぶラウラ、だが周囲に人が居る為か直ぐ様表情を戻した。
「で、では共に行くとしよう。 ……抹茶カフェで新メニューが出たとクラスで話題になっていると聞いてな」
人が行き交うモール内を歩く俺達二人、こうして改めてラウラの銀髪を見ると実は美冬が妹ではなくラウラが実の妹なのではと思ってしまう。
無論そんな訳ないのだが――と、目的の抹茶カフェへと到着した。
店舗前の幟に新メニュー抹茶シェイク販売中と書かれていた。
「新メニューって抹茶シェイクなんだな、ラウラ」
「そ、そのようだな」
「そういやさ、ここ最近秋でもシェイク系あるが……やっぱり秋なのに暑いのも理由の一つなのかもな」
「あ、ああ!」
心ここにあらずといった感じのラウラ、首を縦に何度も振るその姿が何だか面白く、思わず吹き出してしまった。
「ハハッ、どうしたんだよラウラ。 柄にもなく緊張してるのか?」
「べ、別に二人きりで緊張してる訳ではないのだ! ば、バカ者!」
緊張してる訳ではない、だけどヒルトと二人きりで出かけるという経験が少ない為か少し強がるラウラ。
繋いでいた手を離し、店内へと足早に入るラウラ、自動ドアが開くその後に続きながら俺は――。
「慌てるなって、抹茶シェイクはちゃんと待ってるさ」
店内はそれほど混雑していなかった、店内には落ち着いた音楽が流れている。
「いらっしゃいませ、ご注文は御決まりになりましたか?」
人の良さそうなお姉さんがそう告げると俺は――。
「あっ、抹茶シェイクを二つお願いします」
注文をするのだが店員のお姉さんは申し訳なさそうな表情をしながら頭を下げた。
「すみません、抹茶シェイク好評で残り一個分しか作れないんです……」
「そうですか。 じゃあ抹茶シェイク一つとアイス抹茶ラテを一つお願いします」
「はい、ありがとうございます〜」
手早くレジを打つ店員、ラウラが財布を取り出す前に支払いを済ませた。
それから直ぐに抹茶シェイク及びアイス抹茶ラテがトレイに乗せられた。
それを受け取る俺はラウラを見て――。
「じゃあ何処に座る? 窓際も良いし、二階のテラスでもいいが」
「な、ならばヒルト。 窓際のあのテーブルで私は構わない」
指差す先にあるテーブルは二人掛けだった。
頷くと俺はラウラを誘い、互いに差し向かいで座り、座ったラウラに抹茶シェイクを渡す。
「ほら、ラウラ」
「ぅ、ぅむ。 ……そ、そうだ、代金は払うぞ」
そう言ってラウラは財布を取り出そうとするが、俺はそれを制止した。
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