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ロリータ=コンプレックス
第一章
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                ロリータ=コンプレックス
 俗にロリコン、ロリータ=コンプレックスという言葉がある、当初茨木の高校に通う醍醐寛騎は自分も周りもそうした話とは無関係だと思っていた。
 背は一七八位で薄い眉はしっかりとした形であり顔は白く鼻も唇もすっきりとした形で整っている。特に目は一重で穏やかな光を放ついい感じのものだ。
 黒い髪はやや伸ばし七三分け気味に右に流している。首筋の部分も伸ばしている。すらりとしたスタイルによく似合っている。
 その彼は最近だ、通っている高校のクラスメイト達にからかい半分に言われていた。
「今度は小学生か?」
「小学生の写真見てるのか?」
 クラスで携帯を見る彼に言っていた、季節は夏なので白の半袖のブラウスに青のネクタイ、グレーと緑のズボンといった格好だ。夏の制服だ。
 その彼にだ、同じ制服の面々が言ってきたのだ。
「相変わらずだな」
「ロリだな」
「違うよ」
 すぐにだ、寛騎は否定した。
「メールチェックしてるんだよ」
「何だ、そうかよ」
「何かって思ったらな」
「普通にメールチェックか」
「それか」
「そうさ、あと僕はな」
 寛騎は彼等にむっとした顔で言った。
「ロリじゃないからな」
「いや、入江真由香ちゃん好きだろ」
「あの女子小学生アイドルな」
 グラビアで巨乳小学生として人気の娘である、今は中学生になっているがグラビアだけでなくドラマでも人気だ。顔立ちも童顔で整っている。
「だったらロリだろ」
「どう考えても」
「真由香ちゃん好きで悪いか」
 半分居直ってだ、彼はまた言った。
「大体好きだって言ったのこの前であの娘今中学生だろ」
「いや、それでもな」
「あの娘思いきり童顔だろ」
「しかも普段のファッションもロリータファッションじゃないか」
「ゴスロリもあるしな」
 水着以外の時はそうした身なりが多い、ドラマでは制服であるがこちらもロリだと評判なのだ。
「NHB48じゃ紗綾ちゃん推しだろ?」
「あの人俺達より年上でもな」
「それでもあの人もロリだろ」
「小柄で童顔で可愛い感じで」
「この人もだろ」
「一番いいと思ってるから仕方ないだろ」
 そのグループの中でというのだ。
「実際あの人投票で一番に何度もなってるだろ」
「まあそれはな」
「俺も嫌いじゃないぜ」
「俺もな」
「俺もだよ」 
 何だかんだ言うクラスメイト達もこのことは同じだった、それだけそのアイドルがグループの中で人気があるということだ。
「可愛い顔でだな」
「ダンスと歌も上手だし」
「演技力あるよな」
「ドラマの主演もやってたけど」
「グラビアもお尻の形が抜群で」
「あれでかなりそそるな」
「だから好きなんだよ、というか」
 寛騎はクラスメイ
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