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この凄まじいセカイに祝福を?(カズマがサッキュバスにヤられたり、触手の化け物や両性具有の天使にガチ堀されて出産する話)
41魔王と対面
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 兵士も、途中で悪鬼羅刹に変化する人食いの化け物に変化されるとしても、名前が分かって身分を明かした人物には胸襟を開けた。
「はっ、ご案内します」
 こんな状況だったので、ウィズは水や食料の必要がない体でも、人の温もりや会話、何より騒音を求めた。
 自分が未だに人肌を求め、誰かの存在がないと凍えてしまう心を持っていたのは驚いたが、ここまでの孤独に耐えられる人間やリッチなど存在しないのだと知った。
 兵士達も、リッチーと聞いて寒気はしたが、ハイレベルのウィザードで魔族軍の幹部でもある人物だと分かり、会話や和解が不可能な怨霊の類ではないと知って安心した。

 魔族軍テント
 恐怖の余り兵士も幻影を見るのか、本当に怨霊が現れるのか、死んだ城塞の中では野営できず、外で野生動物の恐怖におびえる方が良いと判断して、外でテントを張って調査を続けている部隊。
「お邪魔します。一人あの街にいて静かすぎて、おかしくなりそうな所を、兵士の皆さんに保護して貰いました。皆さんがいてくれて助かりました。初めまして、魔族軍幹部でリッチーのウィズと申します」
「よくおいで頂きました。私が派遣軍の指揮官です」
 あの惨状を見た者同士、金策や揉め事、政治的な野心も何も考えず、ウィズも「保護」と言ったので、死の街で一人でいた心細さが伝わった。
「昔は、この街を拠点に活動したりしたものですから、地図が変わっても勝手が分かるだろうと思って移動の魔法で転移して来たんです。でも、全員天使に塩の柱にされたようで…… 私がいた人間の街でも、誰とも会話できないよう、言葉が通じなくされてしまって、荷物を纏めて魔族の街に来たんです、それなのに……」
 熱い茶を出してもらって、そのカップの熱さに両手を当てても震え、故郷にも近い場所で言葉が通じたのも有難かった。
「それは大変でしたな、天使をご存じで?」
「ええ、何度か下級天使とは戦いましたから。でも、毎回負け戦でしたね、救助要請されたクエストも大抵失敗、時には城塞ごと消されましたから」
 どんな破壊魔法も大半をレジストしてしまい、魔族や人間の「文明」「発見」を破壊して回る下級天使。時には物理法則すら無視した巨大化までして、最期には天の雷を導いて落とす化け物たち。
 救助や救出のクエストは失敗続き、一人の子供も救えず、もう神も愛も信じる事すら無くなり、エリス教のバッジを首から引き千切って投げ捨てたあの日。
 地上から神や天使に呪詛の言葉を並べ、神から最も遠い存在になってまで復讐を誓ったが、天使の物量や性能には適わなかった。
 いつものように「空飛ぶ機械を作った奴がいて、そいつは雷に焼かれて死んだのに、城塞から誰も出入りできなくなった」または「水を煮込む大きい鍋から蒸気を出して歯車を動かそうとしたら天使が来た」それらが天に歯向かう罪
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