第二章
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ある。
それは捜査官にもわかった。だが、だった。
証拠は出なかった。何一つとして。
しかもだ。尚且つだった。
外交問題、留学生を長期間拘束してはそうなりかねない。だからだった。
捜査官もだ。こう言うのだった。
「わかった。それではな」
「はい、では」
こうして彼は釈放された。だが大学にはいづらくなったということで祖国に帰国することになった。その際だった。
蝶の図鑑や標本採集を持って帰ることを願い出た。このことについてはだ。
その国の責任者の誰もがだ。こう言うだけだった。
「そんなものはどうでもいい」
「君は『潔白』だしね」
疑わしいが証拠はない、だからだというのだ。
「持って行くといい」
「蝶なぞな」
こう彼に告げてだ。そしてだった。
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