番外編
《Q、狩りごっこだね?A、いいえ、ガチです。》前半
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に口を開いた。
「メーね〜ちゃんおそいよ〜。この【三バカにいちゃんズつれてくるよ競争】ラーたちの勝ちだね!」
三女のルーは引っ込み思案なのでラーの言葉にコクコクとうなずくだけである。
「む〜そもそも秋炎にーちゃんの家が一番遠いんだから私が一番不利じゃにゃいかにゃ?」
メーは頬を膨らませ不満を言った。
「はっはっは。メーちゃんはお姉ちゃんなんだから妹に譲ってあげなさい。」
そしてそれを笑いながらなだめる年の癖には筋肉が有り余るじじぃこそが我らの長老だ。
何とも不名誉な作戦名が聞こえたが、ひと段落、この微笑ましい光景が落ち着いた時。
「よぉ秋炎....お前まで呼ばれてたか。」
「....お互い災難だなぁ」
疲れた様子で俺に声をかけてきたのは、俺と共に三バカにいちゃんズに数えられているらしい(否定できないのがつらいところである)腐れ縁の二人だ。
最初に話しかけてた白銀の長髪が特徴的なのは《壬風》。そしてもうひとり、青髪を短く切りそろえた細マッチョの方は《ディオ》という。別に口癖が無駄無駄なんてことはない。
この二人とはよく昔からツルミがある、しかし大体この三人がそろって呼び出されるってことは何か面倒ごとが押し付けられるという共通認識がこの土地では生まれている。今回もおそらく、ってか絶対例に漏れずその類だろこれ。
二人も察しているらしくその顔には元気がない。
「...なぁ長老。多分いつも通り面倒ごと押し付ける気だと思うけどさ。毎回毎回押し付けられる俺たちの身にもなってくれよ。いっつも伝説の薬草もってこいだとか。決壊した橋直せとか。ミサイル食い止めろとか。勘弁してくれよ。あとこの前のミサイルみたいに『このミッションの失敗は全面核戦争の開始の合図となる貞淑な任務だ。』とか妙にノリノリなところもムカつくし。ってかどこでそんなネタ拾ってくるんだよ。」
三人の気持ちを俺が代表して伝える。
すると長老は俺たちに向きなおって言う。
「あぁん?てめぇらがいっつもよそ様のシマ荒らしてそのたびに代わりに落とし前付けてやってんのはどこの長老様であらせられると思ってやがんだ。てめぇらに拒否権はない、ついでに人権も発言権もない。てめぇらはずっと俺のいうことを黙って生きていく運命!これこそがお前らの生き、そして死んでいく理由だ!」
こちらに向きなおったときそこにいたのは時代が時代であれば世界を恐怖に陥れられそうな帝王がいた。
「俺たちの人生を何だと思ってやがるくそじじぃ!っつーかさっきまで見せてた優しい孫娘好き好きおじいちゃんはどこに消えやがった!」
「秋炎にーちゃんにゃに言ってるの?じーちゃんはずっとここ
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