第一章
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そこでだというのだ。
「そこで渡そう」
「持って来るか」
「必ずな。任せておいてくれ」
「具体的にはどうするのだ?」
アルチェンコはコズイレフの考えに対して問うた。
「どう考えている」
「誰も考えないようなことをな」
「誰も?」
「そうだ、誰もだ」
そうだというのだ。
「誰も考えつかなかっただろうな。流石にな」
「それだけにか」
「君でも言うことはしない」
「成程な。色々と考えているのだな」
「何度も言うがこの国の公安は馬鹿ではない」
このことがわかっているからだというのだ。
「普通に隠していては見つかるからな」
「それでか」
「明日にでも情報を手に入れる。手筈も整えた」
「そうか」
「後は任せてくれ。それではな」
「わかった」
コズイレフはアルチェンコの言葉に信頼する顔で頷いた。そうしてだった。
アルチェンコは実際にその教授の部屋で戦闘機に関する軍事機密を手に入れた。しかしそれから暫くしてだった。
公安の者達がアパートにいた彼のところにいた。そのうえで厳しい顔で彼に対してこう言ってきたのである。
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