第四十八話 進路を決めてその四
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「そうなっているわ」
「それは何よりだな」
「だから成績も上がって」
「法学部も行けるか」
「そうなったの、それにね」
優花は龍馬にさらに話した。
「長崎にいると」
「いいんだな」
「環境も合ってるみたいだし」
その話は続いた。
「家事をすることも多くなって身体も動かして」
「ストレス解消になってか」
「だからね」
「勉強が出来る様になったか」
「時間もね」
「そうか、だからか」
「そう、成績がよくなったと思うわ」
優花は明るくだ、龍馬に話した。
「本当に」
「そうか、しかしな」
「しかし?」
「身体には気をつけろよ」
龍馬は好調と言っていい優花にこう言った。
「いいな」
「身体はなの」
「そうだ、壊さない様にしろよ」
「そうね、健康第一だから」
「風邪とかひくなよ」
「さもないとね」
「そうだろ、幾ら普段調子がよくてもな」
それでもというのだ。
「正念場で風邪とかひいたら」
「どうしようもないだろ」
「そうよね」
「そうしたことがあるからな」
「普段からよね」
「ああ、身体には気をつけろよ」
くれぐれもというのだ。
「いいな」
「わかったわ」
優花も確かな顔と声で頷いた。
「そうしていくわ」
「絶対にな、とにかく神戸に戻って来いよ」
それは絶対にというのだ。
「そしてまた一緒にやっていこうな」
「時々じゃなくて」
「そうだ、いつもだ」
龍馬は二人がかつて共にいた時、神戸でのその時を思い出しつつ話した。
「いような」
「あの時みたいに」
優花も神戸にいた時のことを思い出して応えた。
「そうなのね」
「そうだ、それでいいな」
「ええ」
優花はまた確かな声で応えた。
「その為に勉強してるし」
「そうだよな」
「八条大学に合格する為に」
まさにその為にだ、優花はこのことははっきりと認識していた。
「じゃあね」
「よし、それじゃあな」
「身体に気をつけて」
「勉強していくわ」
「そういうことでな、じゃあこれからな」
龍馬は坂道の左右にある観光客用の店を見回しつつ話題を変えた、その話題はというと。
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