第12話
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並べて戦うのはこれが初めてだな、ゼルギウス。リフィア自慢の”守護神”の”力”、見せてもらうぞ。」
「御意。ならば私は偉大なるメンフィル帝国を建国したメンフィルの大いなる父にして”英雄王”であられるリウイ皇帝陛下の御力、とくと拝見させて頂きます。」
それぞれの”力”を解放したリウイとゼルギウスは互いに視線を交わして口元に笑みを浮かべた。
「―――ペテレーネ!手筈通りアレを発動しろ!」
「はい!アーライナよ……!」
そしてリウイの指示によって発動したペテレーネの魔術はリウイ達と執行者達だけを異空間へと転移させ、その場に残ったのはレンと術を発動しているペテレーネだけになり、リウイ達が転移するのを見守っていたパンダグリュエルの上空に待機していたメンフィル兵達は次々と甲板に着陸して騎獣から降り、一部の兵士達は即座に動いて術を発動しているペテレーネの護衛を始めた。
「――――総員、突撃開始!既に艦内で戦っている同胞達と連携して、貴族連合軍を殲滅しなさい!」
「おおっ!!」
レンの号令によってメンフィル兵達は次々と艦内に突入した!
「さてと、レンもそろそろ行くわ。ママの護衛、お願いね、セオビットお姉様。」
「ええ、私とエヴリーヌの分も含めて存分に暴れてきなさい。」
「は〜い♪……あら?」
メンフィル兵達の突入を見守っていたレンはペテレーネの護衛の兵達と共に残っているセオビットに声をかけた後他のメンフィル兵達と共に突入せずに甲板に残っているリィン達が気になり、リィン達に近づいて声をかけた。
「うふふ、この作戦で一番の手柄首を狙っているリィンお兄さん達がどうして艦内に突入していないのかしら♪」
「レン皇女殿下。先程の号令、お疲れ様です。」
「わたくし達は作戦が始まる少し前に”パンダグリュエル”に潜入して、脱出用の飛行艇が停泊している格納庫を探しているベルフェゴール様を待っているんです。」
レンに声をかけられたエリゼは会釈をし、セレーネがレンの疑問に答えた。
「脱出用の飛行艇が停泊している格納庫を……?――――なるほどね。すぐに自軍の不利を悟ったルーファス・アルバレアがアルフィン皇女を連れてパンダグリュエルからの脱出を図ると予測して、先回りするつもりなのね?」
セレーネの話を聞いて不思議そうな表情をしたレンだったがすぐにリィン達の狙いを悟り、興味ありげな表情でリィン達を見つめた。
「はい。最も、俺達がその手段に取ろうと思ったのは俺やエリゼと違って、エレボニアの貴族達の事情に明るいステラがルーファス・アルバレアの性格をある程度知っていたお陰でもありますが。」
「フフ、さすがにそれは過剰評価ですよ、リィンさん。ルーファス・アルバレアの評判はエレ
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