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遊戯王ARC-V 千変万化
第8話
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「増援はまだなのか!?」

「おい、背中を見せるな」

「うわああああ!?」

ああ、もう、いくら本拠地とは言えオベリスクフォースより多すぎだろうが。ゴヨウ・ディフェンダーの顔は見飽きたぞ。バトルロイヤルを生かして守備力20000前後をキープしているが、こちらは24体で融合した【キメラテック・オーバー・ドラゴン】に【メテオ・ストライク】と【安全地帯】と【デビリアン・ソング】でシンクロ召喚を邪魔しているからこその状況なのだ。

「ああ、もう、どうしてこうなるかな!?」

増援にやってきた警察っぽい存在を蹴散らしながら4時間ほど前を思い出す。





ランサーズの結成式後、予定通り3チームに別れた。まずはエクシーズ次元行き、これには隼とユースチームが向かうこととなった。向こうは未だにアカデミアからの襲撃があるからな。ある程度の数と力があるユースチームが支援物資の輸送を担当する。

次にスタンダートの防衛チーム。これには一般市民とプロから選抜された者が付くことになった。これまでのオベリスクフォースの傾向からのオレ監修のバーン・融合メタデッキが支給される。あとは、数で押せばなんとかなるはずだ。

最後にシンクロ次元に協力を求めるのがオレ、零児、零羅、セレナ、瑠璃、権現坂、塾長、デニス、月光、日光となっている。デニスは今回の大会で見つけた掘り出し者だ。中々柔軟に動ける人材として専用のペンデュラムも開発することになるぐらいには期待している。零羅は零児の弟らしい。『CCC』と言うカテゴリーのカードを扱う。対属性メタカテゴリーらしい。単一属性で挑むと死ぬな。それとも【御前試合】で嫌がらせの方向のほうが良さそうだ。月光と日光は零児が雇った裏業界のフリーのデュエリストで忍者だ。リアルファイト要員でもあるそうだ。

そんなメンバーでシンクロ次元にやってきたのだが、転移先が分かれてしまったのかオレの側にはセレナと瑠璃と日光だけだった。とりあえずは合流を優先しようとしたのだが、セレナの大ポカで警察っぽいのに追われることになった。日光に二人の護衛を頼んでオレが囮になったんだけど、オベリスクフォースと違い、奴らはバイクという機動力を持っているのが厄介で逃げ道のことも考えて移動しながら【キメラテック・オーバー・ドラゴン】で暴れているのだ。

「ちっ、挟まれたか」

途中から誘導されている感じはしていたが橋の上に誘導され前後を挟まれた。水面までは100mってところか。ええい、やるしかない!!【キメラテック・オーバー・ドラゴン】を踏み台にして橋から飛び降りる。

「飛び降りた!?」

「自殺か!?」

死にはしないだろうけど、痛いだろうなぁ。水面に飛び込み、デュエルモードからテストモードに切り替えて【素早いマンボウ】
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