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ウルキオラの転生物語 inゼロの使い魔
第6部 贖罪の炎宝石
第4章 カリーヌの実力
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今日も空は青く澄み渡っていた。

ヴァリエール家のお城の外壁に、ギラギラと太陽の光が染み渡っている。

ヴァリエール家の正面玄関から少し離れたところに、ウルキオラ達の姿が見えた。

これからこの広い庭園にて、ウルキオラとカリーヌの決闘が始まるようだ。

カリーヌは杖を右手に持つと、ウルキオラに言葉を放った。

「本来、決闘を行う際は、それなりにしきたりがありますが、今回は省かせていただいてもよろしいかしら?」

「俺にとってはその方が好都合だ」

ウルキオラは感情のない調子で答えた。

ルイズやカトレア、エレオノールにヴァリエール公爵は固唾をのんで二人の会話を見守っていた。

シエスタはどうした?といった感じであったが、どうやら飲み過ぎでまだ酔いが覚めていないせいか、客室のベッドの上でぐうぐう眠っているのだ。

「決闘のルールは、相手がこれ以上戦闘を行えないと見届け人が判断するか、どちらかが降参をするということでよろしいですか?」

カリーヌがウルキオラに背を向け、距離を取りながら言った。

「無論だ」

ウルキオラはその場から一歩も動くことなく、突っ立っている。

そんなウルキオラの様子を見て、カリーヌは少し嫌悪を覚えた。

「では、見届け人はルイズに任せましょう」

いきなりのご指名でルイズの身体はびくっとはねた。

「わ、わたくしですか?」

「あら、不服?」

カリーヌは目も向けずに冷たく発した。

「いえ…わかりました」

ルイズは細々と声を吐き出した。

「では、始めましょうか」

カリーヌはそういうと杖を高々と掲げた。




ウルキオラは恐らく、この世界に飛ばされて一番ともいえるほどに驚いていた。

この世界において、最も戦闘力の高い知的生命体はメイジであった。

その中でも、スクウェアクラスのメイジが最上級である。

ウルキオラはカリーヌの実力をワルドと同じ程度かそれよりも多少上だと捉えていた。

しかし、それは大きな誤りであった。

カリーヌが杖を掲げて最初に放った魔法はエア・ハンマーであった。

何度かその身に受けてきた魔法であったため、軽くあしらう程度に左手を前に出した。

だが、それはウルキオラの予想を大きく超えていた。

結果としては、受け止めきれた。

しかし、『押された』のだ。

後方約5メイルほどである。

普通の人間からすれば、それは素晴らしいことであるが、ウルキオラからしたら大問題なのである。

人間の、しかも女の、対して攻撃性能が高くもない魔法に押された。

これがアンリエッタと操られたウェールズが放ったペンタゴンスペル程度の強大な魔法ならば納得がいく。

しかし
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