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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 12 人探しは悪夢の始まり
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「うるっせーな…何だよ……ふあぁ……」
「……?」
ルーシィとハッピーが悲鳴を上げ、ナツとグレイがお互いの胸倉を掴んだまま上を見上げ、エメラがビクッと肩を震わせ、イブキが寝惚け眼を擦りながら欠伸をし、バンリは平静を保ったまま上を見上げた。
「屋根が少し崩れたのかな?」
「風、でしょうか?」
「いや、雨は降っているが屋根が崩れるほどの激しい風は吹いていないはずだ。」
「じゃあ何の音なのよ?」
コテツ、ウェンディの言葉を否定するようにエルザが首を振り、シャルルが首を傾げながら上を見上げた。
「何だ何だっ!敵の襲来かっ!?」
「物騒なこと言わないでよ。」
「まぁ例え敵が来ても、リンさんが一掃してくれるだろうけどな。」
「リンさん、何だか怖いよぉ……。」
「大丈夫大丈夫。」
場違いなテンションで刀を構えるジーハスにレーラが冷静にツッコミ、ティールが大真面目に頷きながら言い、微かに震えているサーニャの背中をリンが安心させるように優しく撫でる。
「マスター、俺が様子見てくるよ。」
「おぉー。頼んだぞアオイ。」
「一人で大丈夫?」
「へーきへーき。心配すんなって。」
ギルドのドアから一番近くにいたアオイが立ち上がり、それを見たマスターがシュタッと手を上げ、心配そうに声をかけるミラに向かってアオイは片手をひらひらと振った。
「待てよアオイ!俺も行くぞー!」
「うげっ!ナツ、てめェ……。」
「オイラもー!」
「はぁ!?何でだよっ!?」
グレイの胸倉から乱暴に手を離し、テーブルを跳び越えながらナツとハッピーもドアに駆け寄る。
「ジーハスが言う通り、もし敵の襲来だったらお前一人じゃ太刀打ちできねーだろ?」
「そしたらアオイ、ぺっちゃんこだね。」
「余計なお世話だ。それに、敵の襲来の訳ねーだろーが。」
ナツとハッピーの皮肉混じりの言葉を適当にあしらいながらドアを開けると、雨風が入り込みアオイはギュッと目を瞑った。
「くそ……雨、強くなってん―――――う、うわあああああっ!」
アオイが甲高い悲鳴を上げてその場に尻餅をついた。
「どうしたんだよアオイ。まさか、ホントに敵が来たん―――――おいお前ッ!」
ナツがギルドから飛び出した。
「ナツもアオイもどうし―――――って、わーーーーーっ!ひ、人が!人が倒れてるよーーーーーっ!」
「何じゃと!?ミラ!医務室を開けるんじゃっ!」
「は、はい!」
「おいナツ!ハッピー!アオイ!どーいうことだよっ!?」
ハッピーの叫び声にマスターがバーカウンターから降りミラに指示を出すと、ミラは言われた通りに医務室に走って行った。只事じゃないと感じたグレイがナツに続いて真っ先に飛び出した。
「ナツ!グレイ!」
「
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