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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 12 人探しは悪夢の始まり
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してさっき聞いたんだけど、エルザとバンリも仕事帰りにマフラーを巻いた男とロングスカートの女から同じことを聞かれたそうよ。」
「「「えぇ!!?」」」
ルーシィ、ウェンディ、エメラの順に首を捻り、今までの情報をまとめるように言うシャルルの最後の言葉に三人は驚嘆の声を同時に上げた。
「名前を聞いたら、絶対にはぐらかされるし……「また会える」とか「きっと会える」とか意味深な事を言い残していくし……。」
「エメラさんの話だと、妙な形の火傷みたいな跡もあったんですよね?」
「うん。私が会った女の子には左手の甲にあったんだけど……。」
考えれば考えるほど謎が一層深まり、「う〜〜〜ん……?」と四人は首を捻りながら呻いた。
「そんなに難しく考えなくてもいいんじゃないかしら?」
「ミラさん!」
考え込んでいた四人の元にミラが暖かい紅茶を持って来てくれた。お盆に乗せた紅茶を順番に四人に配り、砂糖やミルク、レモンを傍らに置いた後、ミラもエメラの隣に座り紅茶を一口啜る。
「その人達が名前を聞いてもはぐらかして答えなかったのも、エメラが見た火傷みたいな跡のことも、何か事情とかあって言えなかったんだと思うわ。あまり深く追求するのはよくないわよ。」
「うーん…でもでも!五人全員が答えれないなんておかしくないですか?」
「確かにそうかもしれないけど……あまり気にしない方がいいわよ。ほら、あそこに全然そういうことを気にしていない人達がいるし。」
ミラが指差した方に視線を動かすと……
「いちいちてめェは細けェんだよ変態野郎!」
「お前は大雑把すぎンだよ燃えカス野郎!」
ナツとグレイが額をぶつけ合って喧嘩をしていて、
「ぐー……すー……ぐー……。」
「………。」
「……うむ。ここの店のショートケーキ、程良い甘さで飽きない味だな。気に入った。今度買い足してこよう。」
「お魚も美味しいよ。」
その近くのテーブルではイブキが盛大な鼾をかきながら寝ており、その隣でバンリが本を読んでおり、その向かいでエルザが呑気に苺のショートケーキを、ハッピーが魚を食べていた。
「ほらね。」
「アイツ等は気にしなさすぎなのよ。」
「ナ、ナツさん!グレイさん!喧嘩はダメですよ〜!」
「イブキも起きて!バンリとエルザとハッピーも二人を止めてよー!」
ニコッと微笑むミラに対しシャルルがツッコミ、ウェンディが喧嘩の仲裁に入り、エメラがテーブルにいる四人に駆け寄る。
「うーん……あたし達が気にしすぎなのかなぁ?」
ルーシィが顎に手を当て首を捻った、その時だった。
ダァァン!ガタガラガタガラガタガタガララ……ドサッ………
「キャア!」
「うわあっ!」
「んぁ?」
「何だ?」
「何、今の音…?」
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