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FAIRY TAIL ―Memory Jewel―
妖精たちの○○な日常 vol.1
S t o r y 12 人探しは悪夢の始まり
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―マグノリアの街 商店街―
人々が行き交う賑やかなマグノリアの街中を、日の光に照らされた金髪と、風になびく赤い鉢巻を揺らしながらルーシィは鼻歌を歌いながら、その隣をステップを踏むようにコテツが歩いていた。
「ん〜〜〜っ!やっと仕事終わったぁ〜〜〜!」
「お疲れ様、ルーシィ。」
「コテツもね。お疲れ様。」
ハルジオンの街での護衛の依頼を終えたばかりの二人は大きく伸びをしながら、お互いに労いの言葉をかけ合う。
「えーっと……今日の依頼の報酬が10万Jで、コテツと山分けして5万Jだから……」
「あと2万Jで家賃が払えるね。」
「うん!よぉーしっ!明日も仕事頑張っちゃうわよー!」
「僕も手伝うよ。」
「ありがとーコテツー!」
明日の予定を決め、息巻いているルーシィを見てコテツは微笑んだ。そんなコテツの背中を見て、ルーシィは首を傾げる。
「あら?ねぇ、コテツ…リュックはどうしたの?」
「え?あ、あれ……?」
「ま、まさか……!」
ルーシィに言われて初めて気づいたらしく、コテツの顔が一気に青ざめ、それを見たルーシィはそれ以上に顔を青ざめさせた。どうやらコテツの“おっちょこちょい”が発動してしまったみたいだ。
「ウソーーー!あのリュックに報酬も入ってるのにーーーーーっ!」
「あわ、わ……ゴ、ゴメン。」
頭を抱えて嘆くルーシィと、あたふたしているコテツの方に街の人々の視線が自然と集まる。
「って、こんなところで嘆いてる場合じゃないわね。確かハルジオンまでアンタはしっかりリュック持ってたわよね。ということは……」
「た、たぶん…列車に置き忘れたんだと思う……」
「一番マズいところじゃない!……あーもう、とにかく!急いで戻るわよ!」
「う、うん。……ホントに、ゴメン。」
「もういいわよ。あたしも、アンタが“おっちょこちょい”だってことすっかり忘れてたし、確認しなかったあたしも悪いし。……だから、もう気にしないで。」
「うん……」
眉を八の字に下げ、コテツはすっかり落ち込んでしまった。その時、
「おーーーい!そこの金髪ちゃんと鉢巻くーーーーーん!」
「え?」
「ん?」
遠くの方から声が聞こえた。声がした方を振り向くと、額にパイロットが身につけているようなオレンジ色のレンズのゴーグル、首に赤いスカーフを巻いた少年がこっちに向かってぶんぶんと大きく手を振っていた。ルーシィとコテツがいる所に金髪と鉢巻をした人間は他にいなかった。間違いなく自分達のことを呼んでいるみたいだ。
「……コテツ、知り合い?」
「え?ルーシィの友達じゃないの?」
どうやらお互いにとって赤の他人らしい。そんなことを言っているうちに、謎の少年はルーシィとコテツの所にまで来ていた。
「ふ
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