第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
interlude2:託される手〜A way to go〜
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「はぁはぁ…、あふぅん……」
「さてこれで検査は終わりだが…なんで表情が崩れるんだ……」
「いや…男の人に体触られるのは、は、初めてだから…///」
そうだった。テュールは女性だったのを忘れてた。
「すまないな。その…今までこんなこと意識したことが無くてな」
「だ、大丈夫だよ!!それにマスターの触り方気持ちよかった……」
「ん?最後なんていったんだ?」
「な、なんでもないよ!!」
「そうかならいいんだが」
それにしても昔は補正を異性と認識していなかったからこんなことになってしまったな。次からは意識していかないとな。
「終わったからもういいぞ。それとまだいろいろとやることがあるから服着たら来てくれ」
「うん。任せたよマスター」
こうして俺はテュールを軽く見送った後、早速義手の製作を始めた。
―○●●●●○―
「よし、後は本人が試すだけだ」
夜中の二時を回ったころ。俺はテュールの義手を作り終えた。
実際物を一から作り出すのは困難だったが、彼女の義手のデータを見せて貰い完成が驚くほど早まった。本来なら一日の予定だったが六時間ですむことができた。
ちなみにデータ提供してくれた本人は…。
「すぅ〜すぅ〜。ましゅた〜〜」
机に頭を乗せてご就寝中だ。
それにしてもあのテュールの義手といいあの義手の整備装置といいとんでもない技術で作られている。
そして何より彼女のエネルギー源、あきらかに未知のものだ。しかもこの装備は見た目と状態から見ると何百年前に作られたかわかる。しかも傷の修復状況から見ると、この義手が作られたときに何か大きな戦いがあったこともわかった。
本人は覚えていないといっているがあの戦闘技術を見れば推測が確定に変わる。
「いったいこの少女に何を背負わせたんだこれを作った奴は」
俺はテュールと完成した義手を見ながらつぶやく。
「まあ、考えても仕方ない。それよりもこの銃のパーツとメモリーは…」
俺は分解した際に出てきた火器のパーツや移動補助パーツそして複数のメモリーカード。
なぜこんなものが隠されていたんだ…。
『おや、ご主人。もしかしてテュルりんのやつ完成したの?』
「主任か。ああ、完成した。後は彼女が実際に使って微調整するだけだ」
『さっすがー、ご主人。仕事が速いねぇ!!ってその火器のパーツどうしたの?』
「ああ、これはな……。」
俺はこのパーツについて一通り主任に話した。
『そうなんだ。実はご主人そのメモリーカードもしかしたらこの工房のセンターCPでわかるかもしれないよ?その読み取り口の端子もしかしたら読み取れるかもしれないから
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