第三章:月光校庭のエクスカリバー/雷洸射の火神鳴
interlude2:託される手〜A way to go〜
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ね、そのぉ〜みんなと同じような生活ができるような義手がほしいなぁ〜なんてね」
「なるほど…主任。あの工房を少しの時間借りたいんだが、いいか?」
『攻防自体は問題ないよ。現在作成中の第二試験兵装の作成には影響は出ないし。だけど材料はご主人の装備作成しか出てこないようになっているから材料までは提供できないな〜』
「そうか…」
「む、無理なら無理でいいんだよ?できればマスターに迷惑はかけたくないし……」
材料か…。俺の装備製作用の材料は使えないとなるとどこからか引っ張る…もしくはここにあるものを分解して作るしかない。
俺は材料の構成について考えていると視界にあるものが移った。
「Wolf Wood Punisher……」
俺が生前いた世界で主に人として戦っていたときに使っていた武器。今はこの世界での扱いが困難となったため、使わないつもりでケースに保管している。
こいつを材料として使えば小型の義手にさらに本来の義手をより強化できるかもしれない。
それに、ただあるだけではこいつにとっても虚しくだけになるからな。
「いや材料はあれを使う。早速工房を使わせてもらうぞ。主任」
『ハイ、ハーイ。でもいいの?それ使って。その武器ご主人が持っている数少ない遺産だよ?』
「いいさ。こいつはもともと俺の例の力を前提に考えられたものなんだ。それを失った俺にそいつはもう使うことができない。ならせめて使えるやつに渡したほうがいいだろ?」
『まあ、主人がいいならいいか!なら工具一式と分解用の工具を工房の入り口付近に設置しとくから好きに使ってね』
「ちょ、ちょっとまって!?マスターの大事なものを使ってまでいいよ!!それなら違うことにお願いするからさ」
早速俺がWolf Wood Punisherの分解作業に移ろうとしたとき、テュールが俺を呼び止める。
「大丈夫だ、テュール。こいつはもう俺の他に余る代物。それにさっきも言ったが使えるやつに渡したほうがいいんだ。それにこいつもそれが本望だろう」
俺は持っているWolf Wood Punisherを眺めながら説明する。
「マスター……。」
「それに、お前ならこいつをしっかり使ってくれると思うんだ。理由は特にないがこいつはお前がしっかり使ってくれるって信じられるんだ」
正直テュールと会って日は浅く他人からみれば信頼するには普通では全然足りない。だがこいつは本来の実力を抑えみんなを護ってくれた。
そもそもWolf Wood Punisherは見方を護るための武器でもある。こいつは命をかけてみんなを護ってくれただからこそこいつをテュールに預けられる
「そこまで言うならこっちもお願いを撤回で
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