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Blue Rose
第四十七話 成長その十

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 店に入ると昔ながらの店だった、壁にある品書きも紙にマジックで書いてある。椅子やテーブルも伝統的な日本の中華料理店のものだ。
 その店に入ってだ、優子は四人用の席に二人で向かい合って座ってから優花に言った。
「このお店なのね」
「ここ美味しいのよ」
「ちゃんぽんが」
「あと炒飯と餃子もね」
「じゃあその二つもね」
「食べるのね」
「そうしましょう」
 是非にと言うのだった。
「二つずつ注文しましょう」
「うん、じゃあ」
 優花も頷いてだ、そしてだった。
 二人は実際にそのメニューを注文した、最初にちゃんぽんが来たが優子はそのちゃんぽんを見て笑顔で言った。
「長崎だからね」
「ラーメンよりもよね」
「ちゃんぽんを食べないとね」 
 その太い麺、丼の殆どを覆っている具の中のそれを見ての言葉だ。
「気が済まないわ」
「というか姉さんちゃんぽん自体好き?」
「そうかもね」
 優子も否定せずに答えた、箸を手に取りつつ。
「麺類自体が好きだし」
「そうよね」
「豚骨スープも好きだし」
「そうそう、このスープも好きなのよ」
 今度は豚骨スープを見て言った。
「独特のコクでね」
「私も好きだしね」
「そうよね、じゃあね」
「今からね」
「食べるわよ」
「大好きなちゃんぽんを」
「そうするわ」
 こう優花に言う、優花も箸を取っていたので二人で一緒にいただきますをして食べる、そうしてからだった。
 ちゃんぽんを食べる、優子は具と一緒に麺を食べて言った。
「確かに美味しいわね」
「そうでしょ」
「麺の茹で具合は適度で」
「具の味付けもね」
「いいわね、特にスープがね」 
 白い豚骨スープがというのだ。
「絶品ね」
「凄くよくダシが取れていて」
「いいわね」
「かなりじっくり煮込んでるのね」
 豚骨、それをだ。
「だから美味しいのね」
「そうよね」
「やっぱりスープはじっくり煮込むもよね」
「貴女もそうしてるわよね」
 スープを作る時はとだ、優子は料理上手の妹に問うた。
「そうよね」
「姉さんもそうでしょ」
「そう、ラーメンのスープだけじゃなくてね」
「スープなら何でもね」
「じっくりと煮込んでね」
 そうしてというのだ。
「味をよく引き出すのよ」
「具もね」
「やっぱりね」
「スープは煮込んでよ」
 やはりじっくりとだ。
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