第四話:生徒会長と殺人鬼
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可能性が考えられた。
自らの正体を知るものは少ないほうが良い。と、ラシャは更識楯無を危険人物として認識した。
「先生〜聞いてます〜?」
と、楯無が酔っぱらいもかくやという迫真の表情で詰め寄ってくる。ラシャはうんざりした表情で口を開いた。
「仲直りしたいんなら謝れば良いでしょう?少なくとも自らに非があると考えるなら、それを認めてお詫びすべきです」
「それが出来たらしてるわよぉ!!今更どの面下げて会えばいいの!?」
「その面とかどうです?少なくともつかみはOKな表情ですよ。簪さんも出会い頭吹き出すこと請け合いでしょう」
「先生、もしかしなくてもおちょくってます?」
「少なくとも簪さんのプリンを勝手に食べてしまったことを半年悩んでいたヘタレな貴女は十分におちょくり甲斐があります」
「ちょっとぉ〜〜〜〜〜!!」
昨今のアニメにありふれた顔芸の様な変顔を披露する楯無を、ラシャは楽しそうにおちょくる。かつての記憶に合致するリアクションから、ラシャは楯無が自らの正体を察知していないことを確信した。結果、家庭教師時代の記憶を何とか掘り出し、おちょくりつつ処世していった。
イレギュラー達の入学まであと2週間。
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