第三話:真夜中の粛清
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た。
「さて、これで君は名実ともに懲戒免職され、ここで命を絶たれることになる。明日にでも君は夜遊び中に不審者に殺されたという事になるだろう。大丈夫だ、痛くはしない」
どういうことだ。洗いざらい喋ったのに何故死ななければならないのか。女教師は暗闇の中で恐慌状態に陥っていた。彼女の意図を察したのか、ラシャはため息とともに口を開いた。
「君のような連中はいつもそうやって喚くな。考えれば分かるだろう。この学園は『あらゆる国家や団体に帰属しない』ならば、国連が示した禁止条約に抵触しない究極の治外法権エリアなんだよ。誰も気づかないだけでね。だからここではジュネーヴ条約や憲法9条なぞ存在しないんだ」
ラシャは、話は終わりだ。とばかりにナイフを振り上げる。
「主義じゃないが、死体は辱めさせてもらうよ。我々の関与を疑われたくはないのでね」
そしてナイフは振り下ろされた。
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