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第四章
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いうのだ。一緒に行きたいというのだ。
「それからテーマパークに映画館に商店街に球場にな」
「ああ、あの娘何処ファンだ?」
「巨人じゃないよな」
「まさかとは思うけれどな」
「中日らしいな」
 そこだというのだ。
「まあ俺は阪神だけれどそれはどうでもいいさ」
「巨人じゃないならいいな」
「それで合格だな」
 彼等もそれで納得した。巨人は良識ある日本国民共通の敵だからだ。
 このことを聞いてだ。彼等も納得して剛士に言った。
「じゃあ阪神中日戦も行くんだな」
「龍虎の戦いもな。二人でか」
「観に行くんだな」
「外野席を考えてるさ」
 観る場所も既にだ。彼は考えていた。
「そこで観るさ。お互い勝っても恨みっこなしだよ」
「じゃあそっちも楽しんでくれよ。それじゃあな」
「甲子園でもな」
 彼等が住んでいるのは神戸の八条町だ。だから甲子園もすぐなのだ。
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