暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-C聖王のゆりかご攻略戦〜Mothers And Daughter〜
[9/11]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
考えれば、肯定なんて出来るわけがない。フェイトちゃんは両腕を広げて、「ヴィヴィオ。生まれ方なんて関係ないんだよ」そう言って微笑んだ。

「そうやって温かな涙を流して、感情を吐露してるヴィヴィオは・・・偽者でも作り物でも、兵器なんかでもない」

「うん。甘えん坊ですぐ泣くのも、転んで1人じゃ起き上がれないのも、それなのに結構やんちゃなのも、フォルセティと一緒だと無茶もやっちゃうのも・・・。それ以上に優しいのも・・・。そんなヴィヴィオがとても大事で・・・大好き!」

「なのは・・・ママ!」

「ヴィヴィオ。私となのはは、確かにヴィヴィオの本当のママじゃないよ・・・。でも私たちはヴィヴィオが大好きで、だからヴィヴィオのママだって胸を張って言いたい!」

「フェイト・・・ママ!」

私とフェイトちゃんは一度顔を見合わせて頷き合った後、改めて泣いてるヴィヴィオを見詰めて、「ヴィヴィオの今の、本当の気持ちを教えて」そう声を掛ける。涙に濡れるヴィヴィオの瞳が揺らいだ。

「本当は・・・ヴィヴィオ、本当は・・・こんなのいやだ・・・! なのはママとフェイトママとずっと一緒に居たいよ・・・! だってわたしも・・・なのはママとフェイトママが大好き・・・! 大好きだよぉ・・・! お願い、ヴィヴィオを止めて・・・、ママ、助けて・・・」

「「うんっ、助けるよ!」」

ヴィヴィオの本心は聞けた。ならあとは、ヴィヴィオをきっちり救い出して、大手を振って六課のみんなの元へ帰るだけ。フェイトちゃんが「私が足止めする。その間に・・・」そう提案して来てくれた。

「うん。魔力ダメージでのノックダウンで、ヴィヴィオを止める。魔力チャージ完了までお願い、フェイトちゃん」

「うんっ! ヴィヴィオ。なのはママからちょっとキツイお仕置きがあるけど、我慢できる・・・?」

「必ず助けるから!」

「うん、大丈夫・・・!」

私は宙へと上がって集束砲スターライトブレイカー発動の為の魔力チャージを開始。その間にフェイトちゃんが、自分の意思に反してオートで交戦に入るヴィヴィオを押さえてくれる。フェイトちゃんの今の防護服はソニックフォームの発展型の真・ソニックフォーム。これまでのソニックフォーム以上に魔力を速度に全振りしたことで防御力がほぼ無い、超高機動特化形態だ。短距離限定の速度なら、ルシル君の空戦形態以上だし。

「ヴィヴィオ、もう少しだよ!」

「うん・・・! あ、ダメ・・・魔法が・・・!」

――セイクリッドクラスター――

ヴィヴィオが発動したのは、私の魔法のセイクリッドクラスターだった。1基の魔力スフィアを、「フェイトちゃん!」へと放った。スフィアがフェイトちゃんの側で10発の小型スフィアに分裂。ソレらがさらに小さな魔力弾となって
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ