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人喰い妖怪の悲しき夢
人食い妖怪は夢を見る
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『夢』それは、どんなものでも見るもの

個人が見る夢は、たいして周りに影響を与えなかった

しかし、今の幻想郷での夢は、少し違っていた

個人の夢が、周りに影響しない 『現夢』
個人の夢が、周りに影響する 『幻夢』

その2つの夢が存在する

その影響範囲は、霊力・神力・妖力・魔力に応じて変わる。

すなわち、力の弱い者の夢の影響は少ないが、力の強い者の夢の影響が大きいということだ

そして、初めは力の弱い人間や妖怪の夢だけだった

そして、何故か誰も影響されない日が、何日か続いたある日

突然 幻夢の影響が幻想郷全土に起こった

それは、人食い妖怪の夢であった。最近夢の影響がなかったのは、人食い妖怪が夢もろとも食べていたからだ




「人食い妖怪 ルーミア! 貴女を拘束するわ」

「? 貴女は、食べてもいい人間なのか?」ニター

夢が、発生してすぐに 博麗の巫女が飛んできて、人食い妖怪のルーミアを拘束しに来た

しかし、ルーミアは、お構い無しに巫女を食べようとしてきた




「しばらく おとなしくしてなさい」パンパン

「クッ」

だが、巫女に軽く倒され 挙げ句には、両手を汚れを落とすかのように手を叩いた

「・・・」|д゚)ジー

「・・・」チラ

ルーミアは、分からなかった私みたいに力の強い者の夢は、影響が大きいはずなのに何故私を殺さないのかと、それを見つめる子供の存在を見ながら






「・・・」タッタッタ

しばらくして、子供がルーミアに近づいて来て

「オニギリ食べる?」

「はぁ?」

「お腹へってるんでしょ?」

「!?」グゥー

ルーミアは、人食い妖怪で腹がへれば人を食べていたから、空腹で過ごすことがなかった。だからこの子供に言われるまで気づかなかった

「はい あーん」ニコー

「あーん !?」

美味しかった たまらなく いままで食べた人間よりも、もちろんそれは、空腹のせいなのだがそれでもルーミアとって充分だった

「どう? 美味しいでしょ」

「お母さん!妖怪さん食べてくれたよ」ニコー

「博麗の巫女! お母さん!」

オニギリを食べ終わった時、博麗の巫女が来た それに、この子供の母親だという

「霊夢よ いい子でしょ」

「へへん」

「・・・殺しに来たのか?」

「いいえ でも貴女には、私達と家族になって貰うわ!」

「えっ!」

「やったー」ワイワイ

自分の娘を誉めている。巫女に何をしに来たのか聞いたら、何故か言ってくる
ルーミアからは驚きの声
霊夢からは喜びの声

「貴女には、人間に慣れて欲しいのよ」


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