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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第83話:詰めを誤ると全てが崩れる。
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と旧友である事なんか嫌悪の対象でしょうけども、それでも私には大切な友であります! 今回の外遊を終え本国に帰ってしまえば、もう二度と会う事は叶いますまい。昨日はギルバート殿下が一緒に居りました故、親しい間柄である事は言えませんでしたが、何卒最後の別れをさせて戴きたく、こうしてお願いに参りました」
「そうですか……貴方とあの男は旧友ですか。それはあれだけの再会で別れるのは忍びないですね。分かりました面会を許可します。ですが誰かを立ち会わせますよ、よろしいですよね?」
え……そんなに簡単に許可しちゃうの? いくら古いお友達に会いたいからって……
「是非もない! 誰かが立ち会うなんて当然の配慮」
「面会は今すぐの方が良いのかな?」
「出来ます事ならば……」
「解りました。おいレクルト……お前立ち会え。でも旧知の友が最後の別れを惜しむんだし、それの邪魔をするなよ」
邪魔はしないよ。
でも立ち会いもしたくないよ。
何か昨日からツイてないな……タイミングが悪いのかな?
「あの、それと……ギルバート殿下には内密でお願いします。殿下はあの商人に良い印象を持ってませんし、私も嫌われておりますから……」
「はははっ、そうだね。あの奴隷商人の所為でリュリュさんとの結婚を阻害されたと言っても良いだろうし、貴方も昨日弾けすぎましたね(笑)」
う〜ん……『弾けすぎた』って事は、昨日のユニさん斡旋依頼やビアンカ様ナンパ事件は全部コイツの仕業か?
良いのか……こんな男を囚人と会わせちゃっても?
これはシッカリと立ち会いを遂行しないとならないな。
終わったら不審な点があったかどうかをウルフ君に報告しないとね……陛下にも報告した方が良いよね。
レクルトSIDE END
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