第二章 Lost Heros
銀白VS空我
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カキックにさすがに押しのけられたクウガが少し後退した。
が、攻撃したのなら無論隙ができる。
そこに攻撃してきたもう一体のクウガの拳を頭を倒して、首すれすれで回避し、その腕をつかみんで背中を向ける。
そこから背負い投げでもしようとしたのか、蒔風が腰を入れて腕を引く。
しかし、その体がガクッ、と止まり、逆にその腕を掴まれて蒔風の身体がブン回されて地面に向かって投げとばされた。
ブチッ・・・という音が聞こえた。
そして地面を抉りながら蒔風が地面に命中する。
背中を打ち、その衝撃に目をこれ以上ないほどに見開きながら二、三回撥ねて地面を滑り転がる。
一方、蒔風が蹴り押した方――五代だ――のクウガが、ユウスケであるクウガを見た。
その手に握られているのは、蒔風の左腕。
ぶらりとそこにある腕の持ち主は、今この少し先で転がっている。
「小野寺君」
「このまま、叩き潰しましょう。絶対に許しておけませんから」
五代がユウスケに声をかけるが、ユウスケにはそっけなく反応してからなおも蒔風に歩み進む。
その赤い目の輪郭は、徐々に黒い闇に侵食され始めていた。
to be continued
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