第二章 Lost Heros
銀白VS英雄王
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、デンライナーの後方につける蒔風。そこから前へと追い抜いて線路を攻撃、脱線させてあぶりだす作戦だ。
まだデンライナーの後ろである蒔風が、バイクを加速させようとアクセルを捻る。
が、その瞬間。
無数の剣がデンライナーの上から蒔風に降り注ぎ、蒔風がバイクのアクセルを弱めて後退させた。
デンライナーとの距離が空き、その開いた地面に向かっていきなり宙に現れた剣がつぎつぎと射出されては刺さっていく。
その数に蒔風が思わずバイクを止め、デンライナーを見送る。
が、その列車はUターンし、蒔風の前に停車してきた。
「我自ら潰しに来てやったぞ。雑種」
「・・・ギルガメッシュ・・・・か」
呟く蒔風に、別段驚いた様子はない。
彼は最古の英雄王。その所持する宝具の中に、蒔風の所在を掴むものがあってもおかしくはない。
それに、蒔風はなぜここにきて彼が来たのかも理解していた。
おそらくは彼は無視していたのだ。
これまでのことなど、自分には関係ない。下々が勝手にやっていればよい、と。
だが、そんな彼が出てきた。その理由・・・・・
「・・・・セイバーか?」
「わかっているではないか。あの女は我の物だ。愚かな雑種どもが勝手に争い消えるのは構わん。だが・・・・」
「自分の所有物に手を出すなってか。まあそもそも、おまえはこの世界そのものが自分のものだと思ってる誇大妄想野郎だからなぁ」
「その口のきき方、王に対するものではないな」
「すまんね。俺が長〜く相手した「王」はろくな奴じゃなかったもんで」
と、そこで良太郎がデンライナーから降りてきた。
例によって、イマジンに憑依されてだ。
車両の中では残されたイマジンが見守っている。
一人欠けている今、クライマックスフォームはできない。
いったい誰がついているのか。
見ると良太郎の髪は白いメッシュが入り、目は白くなっている。
ジークだ。
「何をしに来た雑種。ここは我の場。貴様ごときが出てくるのはおこがましいぞ」
「まあ何、気にするな。私は何もせぬ。世界の方から動くのだからな」
その二人に、蒔風がやれやれと頭を振る。
この高慢ちき二人を、いったいどうしてくれようかと。
(ま・・・とりあえず保険を掛けとくかね)
《ワールド!!!》
蒔風がメモリを握りしめて挿入する。
特に何を構えるわけではないが、何らかの力が付随されたのだろう。
「でさ・・・やんならやるでこいよ。時間かけたくないんだ。お前らに対する勝算はすでについている」
「な
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