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ソードアートオンライン〜黒の流星〜【リメイク版】
噂と悪魔
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った。

俺にも入って欲しいと誘われたが、断った。

誰かを信じて集団でやっていく、というのはリアルの時から無理な俺にはソロが一番という事とビーターである俺が入る事はギルドを汚すことになるからだ。

今となっては、キリトとのギルド「月夜旅人団(ナイトオブトラベラー)」は他の大規模ギルド「結盟騎士団(KoB)」・「聖竜連合(KBB)」と肩を並べる程の実力になっていた。

「攻略会議は今日の午後だったはず…。」

俺は転移門へと歩き、町の名前を言った。












会議の結果、今回の攻略では俺はソロのためキリト達のギルドパーティに入れてもらう事になった。

「よろしくな、アキ。」

「…あぁ。」

俺は首元にあるマフラーを顔半分まで隠しながら、答えた。

「ねぇ、アキ君。」

「ん?」

「最近、紅の死神って呼ばれるプレイヤーが出てきてるからソロも危ないよ…だから…。」

アスナが俺にギルド勧誘をしてきた。

紅の死神、"レッドリーパー"が何時どこで出てくるか分からない今の状況でソロの危険は高いからだろう。

俺はアスナ達の横を通りすぎながら呟いた。

「俺は大丈夫だ、それじゃ。」

「アキ君…!」

「…ビーターの俺なんかの心配より、ギルドメンバーを心配しなよ。」

「アキ君、それはもう…!」

俺はアスナの言葉を最後まで聞く前に、部屋からでた。

今の俺に"ビーター"と呼んでくる奴はいない。

それは、キリト達が全プレイヤーの前で真実を語ったらしい。

俺が本当は初心者(ビギナー)であること。

キリトがβテスターで、あの時アキはキリトをかばっただけだと。

最初は誰も信じなかったが、今となっては誰も俺に対してビーターと呼ばなくなっていた。









「アー君。」

「アルゴ…。」

アー君と呼ぶ猫のようなヒゲを付け、二ヒヒと笑っている目の前の女性は情報屋のアルゴ。

俺がビーターと呼ばれた後でも生きていけた理由の一つでもある存在。

「まぁーた、1人でいるのかにゃァ?」

「…別に良いだろ。」

「アーちゃんが心配してるゾ?」

「……。」

俺はアルゴの横を通り過ぎ、ウィンドウを開いて装備を変える。

「いつまで続ける気なんダ?」

「いつまでも、俺の罪が消えるまでだよ。」

「…あの事件はアー君のせいじゃ…。」

「それじゃ。」

アルゴの言葉を最後まで聞かず、ある場所へと向かった。











第50層攻略、当日

「ここはハーフポイントでもある、いつも以上に気を引き締めろ!では、全員装備の最終確認。」
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