噂と悪魔
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デスゲームが開始されてから1年半が過ぎた。
現在までクリアされているのは49層まで。
今週中には第50層、アインクラッドの2分の1に当たる攻略だ。
そして、今一人のプレイヤーとある集団と戦闘をしている所最中だった。
ある集団、それは小規模ギルド、闇番犬と呼ばれる奴等。
この世界ではPK、所謂プレイヤーキルが存在する。
どのMMOにも存在するものだが、他のMMOとは違いHPが0になれば、現実世界で"死"を意味するソードアートオンラインではやってはならない行為とされていた。
そのため、プレイヤーの頭上にあるカーソルが通常のプレイヤーならば緑、プレイヤーを傷付けた場合オレンジ色に変わり区別が付くようになっている。
だが、このソードアートオンラインだからこそPKをやると言い多くのプレイヤーを殺してきたオレンジ色のカーソルで、その中でも好んでやる奴等を殺人者と呼んでいた。
闇番犬も殺人者ギルドの1つ。
「な、なんなんだよ…コイツは…!」
肉眼では見えない速さと、剣技で次々と殺人者達をポリゴンと変えていく一人のプレイヤー。
「あ、赤髪に白のマフラー、黒の装備ってことは…!」
「テメェ…紅の死神か…!?」
「……。」
"紅の死神(レッドリーパー)"
それは、PKを好んでやる殺人者を殺すプレイヤー。
PKK…プレイヤーキルキラーと呼ばれるプレイヤーの2つ名。
赤色の髪に、真っ白なマフラー。
そして、左手に持つ片手剣と装備は真っ黒で顔はフードを被っているため良く見えない。
「わ、悪かった…!もう誰も殺さ…」
気がつけば、残っているプレイヤーは闇の番犬のリーダーだけだった。
ビュッ
「ひっ…!」
紅の死神は無言で男に剣を向け、一言呟いた。
「死ね、殺人者。」
その一言と同時に男に向けられていた剣を振り、男をポリゴンへと変えた。
明日の朝、再び情報が回り恐れられるだろう。
満月の夜に紅の死神が殺人者ギルドを壊滅させたという情報が。
「第50層攻略…か。」
俺は情報屋のアルゴからのメッセージを読みながら、町をぶらぶらしていた。
キリトやアスナは、最近ギルドを作ったらしい。
実際に話して聞いたわけでは無いが何でもフレンドを集めた小規模ギルドで、攻略組でもあると聞いた。
メンバーは確か、キリトとアスナ、シリカ、リズベット、キリトが入っていた月夜の黒猫団。
シリカとは少し前にタウンで困っていた時に話しかけたのが始まりで、リズベットではなくあだ名リズには鍛冶屋を探しているときに会
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