第一章
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ネセンに司令部となっている仮設の大きなテントの中で話した。
「これは総統からのお言葉だ」
「何と、総統からですか」
「クリミアといえばわかるな」
「はい、あの要塞ですね」
ハイネセンは鋭い顔になって答えた。
「セバストポリ要塞ですね」
「あの要塞を攻めることは容易ではない」
その要塞はソ連にとって戦略上の要点の一つであるクリミア半島を守る要塞だった。十九世紀、まだロマノフ朝だった頃にはこの要塞を巡ってクリミア戦争が行われた。
その時代に堅固さを知られた。そしてその要塞をだというのだ。
「その攻略の為にだ」
「我々がクリミアに赴きですか」
「指揮官はマンシュタイン大将」
ドイツ軍きっての知将と言われている彼だというのだ。
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