外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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込んでいた。
「これで二つ目の質問は終わり。―――最後の質問は一体どんな質問かしら?」
「最後の質問は………エレボニア帝国が和解を申し出た場合、メンフィル帝国は和解の為の交渉に応じて戦争を止めてくれるかだ。」
「うふふ……”やっぱり”聞いてきたわね。ま、結論から言うと可能性は”ゼロ”じゃない事は断言できるけど……オリビエお兄さんじゃ、エレボニア帝国を代表してメンフィル帝国に和解の申し出をしてもできないわよ?」
質問内容を聞いたレンは最後の質問を口にしたオリヴァルト皇子を意味ありげな笑みを浮かべて見つめて指摘した。
「ええっ!?ど、どうしてですか!?」
「オリヴァルト皇子殿下は貴族連合に唯一囚われていないエレボニア皇家の方なのに、何故和解の申し出をしても和解に応じてくれないのだ?」
レンの答えを聞いたエリオットは驚き、ガイウスは真剣な表情でレンに訊ねた。
「そもそもオリビエお兄さん―――オリヴァルト皇子には”エレボニア帝国の代表になれる資格がない”から、和解の申し出をしても応じる事ができないもの。」
「へ……オリヴァルト殿下に”エレボニア帝国の代表になれる資格がない”……?」
「それは一体どういう事なのでしょうか?」
「………………」
レンの指摘が理解できていないマキアスは呆け、ラウラは真剣な表情でレンに問いかけ、レンの指摘の意味を理解していたオリヴァルト皇子は複雑そうな表情をした。
「……あっ!も、もしかして……!」
「トワ?何か気づいたのかい?」
ある事に気づいて声を上げたトワに気づいたジョルジュは不思議そうな表情でトワに問いかけた。
「うん……多分レン皇女殿下はオリヴァルト皇子殿下にはセドリック皇太子殿下やアルフィン皇女殿下と違って帝位継承権がないから、”エレボニア帝国の代表になれる資格がない”って言っているんだと思う……」
「あ……っ!」
「大正解♪”エレボニア帝国の代表になれる資格”―――つまり”エレボニア皇帝か帝位継承権を持つエレボニアの皇族以外のエレボニアの皇族”であるオリビエお兄さんが和解の為にメンフィルが要求する色々な条件を呑んだ所で、エレボニア帝国がこの和解条件は無効で条件内容を変えてくれって後から主張できるでしょうから、”庶子”の為帝位継承権が存在しないオリヴァルト皇子には和解の為の交渉はできても、肝心の戦争終結の調印はできないのよ。」
トワの答えを聞いたアリサは声を上げ、レンは小悪魔な笑みを浮かべて説明を続けた。
「そ、そんな……」
「……オリヴァルト殿下を”非常時によるエレボニア帝国の代表者”として認めて頂く事は不可能でしょうか?」
レンの説明を聞いたエリオットは悲痛そうな表情をし、ク
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