外伝〜仔猫の宅急便〜後篇
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同日、20:00――――
〜アルゼイド子爵邸・食堂〜
「―――それで?聞きたい質問は決まったかしら?」
「はいっ!えっと……まず一つ目ですがメンフィル帝国はユーシス君とアルフィン皇女殿下を含めたエレボニア皇家の方々に対してどのような処遇をされるのですか?」
トワはZ組を代表してレンに質問をした。
「へえ?ユーシスお兄さんの件を聞いてくる事は予想していたけど、まさかそこに加えてアルフィン皇女どころか、他のエレボニア皇族も含める”実質一つの質問で三つの質問の答えがわかる”質問の仕方をするなんて、中々欲張りさんね♪―――ま、いいわ。まずユーシスお兄さんの処遇だけど……メンフィルとエレボニアの戦争終結まではバリアハートの元アルバレア公爵城館にて軟禁、当然ユーシスお兄さんへの危害は厳禁とし、戦争終結後は”アルバレア公爵家”の財産の4分の1を現金にして渡して解放する事になっているわ。」
「えっと……と言う事はメンフィル帝国はユーシスを処刑したりしないのでしょうか?」
レンの答えを聞いたエリオットはレンに確認し
「当たり前よ。ユーシスお兄さんが貴族連合に所属していない事は諜報部隊の調べで最初からわかっていたし、第一幾らメンフィルにとって憎きアルバレア公の息子とはいえ、まだ10代の若い命を摘み取るような”人でなし”な事はしないわよ。」
「その割には貴族連合に加担しているという理由だけで貴族達を処刑して”晒し首”にしたみたいだけど〜?」
「口を謹んで下さい、ミリアムちゃん!」
レンの説明に対して指摘したミリアムにクレア大尉は注意をした。
「そちらも知っている通り処刑したのは貴族連合に加担した貴族の”当主達のみ”よ。大体レン達の世界――――ディル=リフィーナでは戦争相手の重要人物や国家の反逆者並びにその関係者は”一家郎党処刑”―――つまり両親や妻、子供を含めた”家族全員処刑”が常識なんだから、むしろレン達はまだ優しい処罰をしたくらいよ?」
「い、”一家郎党処刑”が常識って………!」
「異世界はどれだけ物騒な世界なんだよ……」
「……なるほどね。”晒し首”の件と言い、異世界ではゼムリア大陸では既に廃れた古臭い慣習がまだ残っているのね。」
レンの答えを聞いたアリサは信じられない表情をし、トヴァルは疲れた表情で呟き、セリーヌは呆れた表情で呟き
「それにどの道エレボニアでもメンフィルが介入していなくても、貴族連合に勝利した際、内戦の元凶となった貴族達を纏めて処刑するのだから、そんなに驚くような事じゃないと思うわよ。むしろエレボニアの手間を省いてあげたのだから、エレボニアはメンフィルに感謝すべきじゃないかしら♪」
「……確かに内戦を引き起こし、多くの民
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