この素晴らしい錬金術で祝福を!
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装備次第では生き延びそうだな。意外と生き延びるな。この世界にもそんな奴らがいるのだろうか?
そんなことを考えながらも身体は正確にギガフラムを廃城に撃ち込んでいた。おっと、このままだとめぐみんが死ぬな。ローブをかぶせてやって魔力を通してやる。これで30秒ほどは外界からの影響を完全カットしてくれる。オレ自身は爆発に背を向けて、デュプリケイトで複製したエリキシル剤を口に含んでおき、ダメージを食らうと同時に飲み込んで回復する。あっ、この方法を使えば生き残れる奴がもっと増えるな。
「まずい、もう一本」
回復のタイミングが早すぎてダメージが残ってしまったのでもう一本エリキシル剤をデュプリケイトで増やして飲む。発動コストより回復量の方が多いからこそ出来る無限回復は素直に便利だと思う。
「こ、これは!?」
めぐみんが草木一本も生えていない凄惨な光景に絶句する。使うのは二度目だが、ひどい光景だよな。やっぱり普段使う分はN/Aか特性:融け出す魔力を付けたレヘルンで十分だな。その後、めぐみんは何もないからこそ迷惑がかからないからと爆裂魔法をクレーターに撃ち込みぶっ倒れる。いやがらせに自転車の荷台にチャイルドシートを取り付けて、そこに乗せてアクセルまで連れて帰ったんだが、この世界にはチャイルドシートなんて存在していないせいでネタにもならないことに気付いて落ちこんだ。
その後、とっとと魔力を回復させるためにティータイムに誘ってやったのだが、父親の所為で色々と金銭に困っているようだ。聞いてみるとたしかに効果はすごい魔道具なんだが、デメリットがデカすぎたり、使い道に困るような物ばかりだ。本人は本人で爆裂魔法しか使えないからあまりお金を稼げずにいる。それでもなんとかやりくりして幼い妹のために仕送りをしているそうだ。
「う〜ん、とりあえず多少は回復したな。ちょっとこっちに来て」
釜の前まで連れていき、トゲトゲがついている実とかんしゃく玉とチラシをめぐみんに渡す。
「それじゃあ、実の皮を剥いで釜に入れてかんしゃく玉も放り込んで潰すようにかき混ぜていって、たまに突く感じで全体的に押しつぶしていく。完全に潰せた感じがしたら最後にチラシを放り込んで素早くかき混ぜる」
うむ、隣で指導しているとは言え一発でクラフトが作れたな。
「よし、めぐみん。弟子になれ」
「だが、断る」
「一応アトリエで作業してる時は三食作って構わんぞ。材料は適当に使って。あと、腕が上がるとこんなのが作れる」
ポーチからエリキシル剤を取り出して目の前で振る。
「さっきも飲んでいましたが、それは?」
「マナタイトよりも安く手に入るMP回復薬、ついでに状態異常も体力もめちゃくちゃ回復する。更に更に、おまけのおまけに免許皆伝になればおまけでこの
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