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ソードアート・オンライン-ゲーム嫌いの少女冒険譚-
アインクラッド編
未来へ
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とに越したことはない。そして
此処
(
エリア
)
のことは、
彼女
(
ボス
)
に聞くのが一番だ。
「そんな
質問
(
つまらないこと
)
しないでよ? アンタも分かっているのでしょう? ココから出る方法は。」
そんなことを聞いたら、彼女はやけに不機嫌そうだ。まぁ、少なくとも此処が『ソードアート・オンラインのダンジョン』であるのだから、出る方法などここまで
攻略
(
すすんできた
)
自分なら自然と
理解
(
わかって
)
いる。この先の道が欲しければ、目の前の
少女
(
ボス
)
を倒すまで、と。
「別に知らなくて聞いた訳じゃないしね。私だって、好き好んで色んな物を斬りたいわけじゃないし。そういう方法を取らなくても回避出来るならその方がきっと賢明でしょう?」
「ふーん、これだからニンゲンは良く分からないのよ。その体の中に動いているカンジョーとかココロとかいう物は。アタシはそういう観測に詳しい訳じゃないし。でも確実に言えるのは、今のアンタの
装備
(
ちから
)
じゃ無駄死にするだけだってこと。」
「言ってなさいよ。人っていうのは案外こういった時に実力以上の力を見せたり出来るのだから。そして、私はこの先に進まなくちゃいけない大事な用事があるの。茅場晶彦を一回ぶん殴るって仕事がね。」
「やれるならやってみなさいよ。アンタの今の
能力
(
ステータス
)
で、アンタのその
装備
(
ちから
)
で、勝てると思っているの? アタシとアンタ、
強敵
(
ボス
)
とプレイヤーとの決定的に違うレベルの差を教えてあげるんだからぁ!!」
こうして二人の会話は終わり、戦闘へと移行する。エリゼが空間から取り出し、用いる武器は、両手で扱う鎌。農耕用と知られているが、中世のころは革命の時に農民に使われた武具でもあったそうだ。本来の用途である刈り取るような動きも出来るが、幅広な刀身で対象を叩き切るという表現もこの大鎌には似合う。その大鎌を持ってして、全力で振り下ろしてくる。それに対して、受けるという選択肢を最初から放棄して、私は回避行動に入った。それは何故か? それは主に能力構成とレベル差にある。ボスというものは一部の例外を除き、高火力・高耐久を誇る。そんなボス相手にまともにぶつかり合うのは危険にも程がある。もし仮に、そんな
強敵
(
ボス
)
とまともに打ち合うのであれば、筋力や体力に重きを置いて一撃を確実に受け止めきれる
壁役
(
タンク
)
のような能力が必要だろう。その点、私はほぼ
敏捷性
(
スピード
)
に振り切っているせいでエリゼとまともに打ち合う
筋力
(
パワー
)
はないし、体力は同レベル帯の平均よりも大分低い。だから基本的にはとにかく避ける。そうしなければ、一撃で
致死
(
おだぶつ
)
だ。だからと言って、逃げ続けることをしていれば、当然相手の体力を減らすことが出来ず、勝つことはできない。一度も気を抜くことの出来ないお互いの牽制が暫くの間続いている時に、変化は
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