7
[1/2]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
まだヌキあいっこなんて恥ずかしくて出来なくて、先に相沢をトイレにいかせて、次に俺が使ってヌいた。
その後は無言で弁当を食べて教室に戻ったのだ。
――放課後。
生徒会室に入って机の書類を整理する。
「会長、これにサインをお願いします」
「ん、わかった」
書類を返される。
「あのな、玉木くん、何か変やで?」
「変?」
「うん。上の空多いで?もしかして。恋人出来たとか?」
嘘、自覚なかった。
会長は見てないようで意外と他人を見てる。
「え、まさか、図星?ほんまなん?そっかぁ…良かったなぁ?俺の恋愛相談乗ってくれたりしたし、お礼に俺も応援したろって思っててん」
「そんな…何もしてないですよ」
「どんな人なん?」
そこはやっぱり口ごもる。
「か、可愛い人です」
「…可愛い…。恋人って男やんな…?…玉木くんより可愛いん?」
あ、ほら、やっぱり、そういうこと言われる。
相沢を想う気持ちは本物だし、嘘じゃないって分かってるんだけど…そういう風に言われると自分が変だと言われてるみたいでなんか、ダメだ。
「玉木くん?」
会長が困ってるのに。
何か言わないと。
何か、俺、泣きそう…。
ガチャ
「失礼します。会長、提出の書類を…玉木くん?」
ハッとして顔を上げたら相沢がいて。
「…会長、玉木くんと何話してたんですか?」
「え?あぁ、恋人出来たみたいやから、どんな人なん?って聞いたら可愛い人や言うから自分より可愛いん?って聞いたんやけど…」
「そうですか…。会長、そういうのは追求しないものですよ。一度しか言いませんから聞いてて下さい。玉木くんの恋人は僕です。可愛い人を好きになったらいけませか?ネコ同士でも好きになっちゃったらどうしようもないんです。あまり、玉木くんをからかわないでください。…玉木くん、生徒会は終わりそうですか?風紀の仕事は終わりました」
「さっき終わったよ…!」
「じゃあ、帰りましょう。…会長もさようなら」
…相沢、すごい。
俺、あんなこと会長に言えなかった。
「相沢、ありがとう…かっこよかったよ」
「…玉木くんはビビりすぎですよ?人を好きになるのは変なことじゃないですよ」
スルリと手を繋いでくる。
相沢って…時々すごく攻めてくるな。
可愛くて、かっこいい。
そんなのずるいよ。
「会長、びっくりしたみたいな変な顔してましたね」
「相沢があんなこと言っちゃうんだもん…びっくりするよ。俺も、恥ずかしかった…」
「ちゃんと言わなきゃって思ったんです…」
「うん、ありがとう」
手を繋いだ手が相沢の体温で温かい。
ずっと、離したくないな。
そう
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ