第一話 夢幻の世界へその一
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レーヴァティン
第一話 夢幻の世界へ
神々、その世界の彼等はこの時深い議論を行っていた。議論を行っている場は光しかない場所であったが。
彼等の口調は暗くだ、暗鬱な声で話していた。
「あちらからな」
「次から次に仕掛けてくる」
「このままではあの者達に遅れを取る」
「何とかしたいが」
しかしというのだった、光の中で暗鬱な声で話しながら。
「どうにもな」
「この世界に元からいる者達に我々のものは使えない」
「あちらの世界でもだが」
「別の世界の者でなければ使えない」
「なら答えは一つだ」
「それしかない」
まさにというのだった、だが。
その答えについてもだ、彼等は暗鬱に話をした。
「他の世界の者達を入れるとなると」
「我々の世界の調和を乱しかねない」
「あの者達に対するよりもだ」
「我々の世界が壊されかねない」
「どうしたものかとも思うが」
「しかしだ」
声の一つがここで言った。
「このままではだ」
「この世界が彼等のものになってしまう」
「我々が創り出した世界だが」
「人も生きもの達も」
「草木も海も河もな」
「大地もだ」
「それが全てだな」
まさにというのだ、彼等が創造したものが。
「彼等に奪われる」
「彼等が送り込む者達によって」
「彼等が別の世界から呼んだ人間達に」
「そうなってしまう」
「ではか」
「我々は人には強く干渉出来ない」
摂理の様にだ、この言葉がある声によって語られた。
「そしてこの世界の人間達には我々の道具は使えない」
「別の世界の者達でなければ」
「あの世界の人間達の力は強い」
「だから我々の道具も使える」
「使いこなせる」
「では答えは一つだ」
まさにだった。
「あの世界の人間達を呼びだ」
「彼等が使う人間達に対してもらおう」
「彼等と同じ方法を採り」
「そのうえでだ」
「毒には毒ではないが」
「人には人だ」
「この世界を守る為にだ」
背に腹は代えられない、そうした言葉だった。
「あの世界から人間達を呼ぶとしよう」
「そして我々の武器を使ってもらおう」
「この世界の為に」
「我々が創ったこの世界のこの星を護る為に」
「星達の力を与えて呼ぶが」
「その前に地ならしの者達を呼ぶか」
こうした言葉も出ていた。
「それがいいな」
「まずは下地作りだ」
「それが出来てから多くの者を呼ぼう」
「まずは念入りに選ばれた強い者達だ」
「彼等を呼びだ」
「そして働いてもらおう」
光の中で彼等は話をした、そうしてだった。
彼等は彼等の間で話したことを実行に移すことにした。しかしこのことを知る者は人間達ではどの世界にも言わなかった。
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