122章 芸術的な生き方をちょっと考えてみるのもいいのかも?
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に入社よね。
岡くんの彼女の南野美菜ちゃんも、昨年から、本社でわたしたちと仕事をしていて・・・」
いつもどこかお洒落な、グレイスガールズのドラムもしている、菊山香織がそう言った。
「あっははは。どうも、早瀬田からモリカワへの入社の流れは当分続きそうですよ。
ミュージック・ファン・クラブのメンバーからの、
そんな相談のメールや話も、おれには、しょっちゅうあるもの。あっははは」
純が、そう言って笑いながら、ちょっと頭をかいた。
「モリカワで働く社員は全員、正社員じゃないですか。
正社員登用制度で、パートやアルバイトや契約社員から正社員へ転換する人もいるし。
そんなふうな、働き手の立場に立った会社って、いま、なかなか無いんじゃないですか」
大沢詩織がそう言った。
「うちのおやじは、今年の8月5日で63歳になるけどね、
精神的な若さでは、おれも負けるくらいに少年のように若々しいんですよ。あっははは。
たとえば、日本一のホワイト企業として有名な、
岐阜県にある電気設備資材などを扱っている会社の、
の創業者の山田昭男さんとかの考え方に、影響受けたり、感銘しているんです。
その経営方法も、納得がいけば、どんどんマネしているんです。あっははは。
残念なことですけど、『未来工業』の創業者の山田昭男さんは、
2014年に、82歳で、お亡くなりになられましたけどね」
未来工業は、1965年創業の建築用電気資材メーカーで、社員は約780人全員が正社員。
60歳時の年収のままで一切減額せずに、本人の希望に応じて、70歳定年制を採用している。
年商314億円(2013年3月期)。経常利益は39億円。
創業から2013年3月期までの平均経常利益率は13%を超えている。
しかも、創業以来49年間、売り上げ目標を立てたこともなく、赤字決算になったこともない。
毎朝8時半始業で、1時間の昼休みをはさみ、午後4時45分終業。
午後5時前には大半の社員が退社する。
1日の業務時間は7時間15分が基本で、残業禁止はもちろん、仕事の持ち帰りも禁止。
おまけに年間休日も140日+有給休暇40日(育児休暇は最大3年)で、
社員を信頼するから、タイムカードもない。
厚生労働省から『日本一休みの多い会社』として表彰されている。
休みが多くて働きやすく、かつ利益率の高い中小企業なので、『社員が日本一幸せな会社』と
呼ばれることもある。
「純ちゃん、未来工業って、製造業なのに、制服もないというよね。
どこの会社にもあってあたりまえの、朝礼も、
『管理職の自己満足にすぎない』と、社長の山田昭男さんは言って、
どの部署でも行われていないらしいし。
でも、純ちゃん、森川誠社長
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