陽だまりのダークナイト
ツェペシュ側×陽だまりのなか
[6/17]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
魔は人間を惑わし転生させる、僕があの研究所で被験者だったとの情報で転生させたのでは?と聞いてみても違うと言ってたから違うのだろう。
「何故私には警戒心剥き出しなのに織斑社長にはゼロなのかしら?」
『そりゃそうだろうよ。敵意無しで近付けば自然と喋れるのだから、それより朱乃が呼んでたぞ』
「朱乃から?」
『それにだ坊主。復讐する為に悪魔を利用とか考えるなよ?友の無念を晴らす為とは言え、悪魔に魂を売ると言う憎悪と疑念の狭間で思考巡らせても無駄だ』
「何故僕の思考が分かるのですか?『お前さんの心の声を聞いただけだ』織斑社長には筒抜けって事なのか」
そう言って諦めたようにトレイに載せた食事をテーブルに置いて、僕が居る部屋から去ったけど近くに居るようだ。警戒心マックスは疲れるし、一緒に食事したい悪魔など聞いた事がない。だから珍しい悪魔だと思い、眷属にした下僕と一緒にご飯食べたい長が居るのだろうか?
彼女が去った後、入ってきた織斑社長は恐らく上から降りて来たのだろう。メイドを引き連れて温め直した食事を運び、一緒に食事をした事により警戒心無しで過ごすのはこの人が居る時だけだ。
「仕事は大丈夫なのですか?」
「気にするな。俺も今から食事なのさ」
「ご主人様は積極的ですしね」
「それにだ、例え脱出可能だと考えるなよ。翼があったとしてもな」
口に運びながら外を見るとその通りで、最上階の一個下だとしても普通に飛び降りる事は出来ない。強固な結界が張られているのか、玄関ドアまで行けたがドアは開かないようにしてある。僕は軟禁状態だったとしても、今思えば当然の配慮と考えてしまう。
『はぐれ悪魔』となり討伐されてしまうし、当時の僕は一瞬織斑社長や小猫と言う少女を盾にしようと思ったが普通に接して来る人に刃など向けるはずもなく。
「ちょっとずつでもいいし、坊主が創り出す一振りの剣は一体何の為にあるのか考えればいい」
「織斑社長も何か武道でもやってるのですか?」
「社長をやってるがこれでも剣術や体術を得意でね。怯えた少女に刃や銃を向けると自然に罪悪感が生まれるだろ?」
「・・・・はい」
と言う感じで悪魔の少女達とは心を開かず、織斑社長とメイドらだけ心を開けて生活し始めて一ヶ月が過ぎた。何時ものように来る織斑社長と話し相手をしていて、ずっとここに居るのも飽きると考えたのかボードゲームやトランプを持ってきて遊ぶ時間が多かった。
何時も通り遊んでいるとこの部屋に一人の男性が入ってきた事で、織斑社長も顔を上げると知り合いなのか手を挙げて挨拶した。だが僕が感じ取った羽織を着た男性が悪魔、それを知ってて僕に紹介するよう言ってた。織斑社長は相変わらずだが、隣に居る男性は静かに笑みを浮かべリアス・グレ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ