陽だまりのダークナイト
ツェペシュ側×陽だまりのなか
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うに過ごしたし、あの後から一真さんと出会う事はなかった。長期休暇後、仕事ばかりしていて僕らに構ってる暇さえなかった。小猫ちゃんは妹として、リアス部長と朱乃さんは先輩であり僕にとって姉的な存在だった。
「それにしても一真さんの正体を知るまでは、普通に過ごしていたとは。それも僕らがグレモリー眷属として活動前から居た事に関して」
「あの時はお兄様に聞いても知らないの一点張り。黒神眷属として動いてた時期は、丁度一真がオカ研に入部してた頃からだし」
京都の修学旅行前、部長達が魔法少女の格好をしてのオーディション後は何故か結果を持ってきてくれた事に疑問となっていた。だけど朱乃さんもリアス部長も知らないままだったし、唯一知ってた人物はソーナ会長達婚約者達だろうね。師匠から一真さんの正体について聞いたが、織斑一真と兵藤一誠が同一人物だと先程サーゼクス様から知ったと言ってたな。
「私は未だに祐斗に『リアスお姉ちゃん』と呼んでもらえないか、機会を伺っているのだけれどね」
「それは無理な話ですよ。それに一真さんにとって僕達の事を子供と見ていて、今でも保護者扱いにされてるから」
『そりゃそうだろう。俺はお前らより生きているんだから、そちらが若手ならこちらは大御所だとな』
そう言えば通信機オンのままだったから、僕らの話を聞いていたようだけど流石に『リアスお姉ちゃん』辺りで笑っていた。師匠の事も尊敬しているし、僕の理想像となっていた。でも師匠やルシファー様の師匠である一真君も理想像の一つだよ。彼は銃火器や剣で戦う事ができるオールマイティーだから。
不意にドアがノックされたので、通信機をオフにして何事もなかったかのように入室許可を出した。ヴラディ家の者で、面影からしてギャスパー君の兄かなと思った。接客室ではなく直接こちらに来たのだから、何かあったのだろう。
「突然このような面会で申し訳ありません。リアス・グレモリー殿、失礼ながらお話を聞いてもらいたいのです」
「ええ・・・・貴方はヴラディ家の?」
青年は頷く。ツェペシュの城に向かったという現当主ではなく、この青年が突然訪ねて来たのだから事態は変化している。
「・・・・貴方方の知り合いである人間は旧魔王の血筋となる者を救ったり、悪神ロキ、英雄の子孫達を仲間にしたと聞き及んでいます」
「その人間は確かに知り合いだわ。正確に言えば彼は創造神よ・・・・一体何が起こっているの?」
部長の問いかけに青年は窓の向こう、ツェペシュの城の方に遠く視線を配らせる。
「・・・・あれは本当に『聖書の神』が与えた物なのでしょうか。我ら闇夜の血族がアレを得たのは何故なのか、それすら分からないのです。『聖杯』がなぜ我らの元に与えられたのか・・・・」
息を長く吐く青年は、余裕
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