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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic26-B聖王のゆりかご攻略戦〜Prologue for Episode X〜
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ナの逆鱗に触れたようだ。

「よくも再誕計画を破綻させるような真似をしてくれましたね! この裏切り者が!」

「気持ちは解るけれど待ちなさい、キュンナ。・・・プライソン。お前は今、ゆりかご内に居る。相違ないな」

さらに激昂するキュンナの肩に手を置いたプラダマンテは、プライソンの居所を確認するためにそう訊ねた。プラダマンテの兄から託された特秘任務の中には、プライソンの暗殺も含まれているからだ。局に逮捕され、聖王教会騎士団の幹部とも繋がっていたという事実を漏らされるわけにはいかないからだ。

『ああ。俺の背後に映る通路の内壁が見えるだろ。・・・なんだ、ゆりかご内部や外部に通信が繋がらないのに、俺からの通信は繋がったことが不思議か?』

「・・・」

『その表情は当たっているらしいな。簡単だ。局や教会の使う独自に通信回線と、俺たちの使う回線が同じわけないだろ。逆探知される可能性もあるわけだからな』

「ならば結構。ではプライソン。ヴィヴィオ様と聖王のゆりかごは本来、今回の一件では起動しないという作戦だった。これも相違ないな?」

『ああ。お前も知っての通り、プリンツェッスィンとゆりかごは、後の再誕計画で起動する手筈だった。が、どうせ再誕計画は行われることがない。何せ・・・。フッ。だから元々、本件で起動することにしていた。裏切りではないだろ? ただ、話していなかっただけだ』

キュンナが怒っている理由がそれだった。ゆりかごを起動・運用させるための鍵であるプリンツェッスィン・ヴィヴィオは、キュンナやプライソンの口にした再誕計画と称される作戦を企てた主要人物内で決めていた話の中では、件の計画内で初めて起動・運用されるはずだった。それにも拘らず、プライソンは独自に計画を破綻させるような手段を執った。それが許せないのだ。

「おのれ・・・! 貴様の役目は管理局側に付いて、内側から干渉することでミッド地上本部の評判を落とす事だったのに!」

『落としてやっただろ。レジアス・ゲイズは追い込まれた。あの男はもう、中将や防衛長官という肩書から転げ落ちるしかない』

「ゲイズ中将だけでなく、ミット地上本部そのものが徹底的に世論から叩かれる程のものでなければ、全く意味は無いのです!」

『可愛い顔をして恐ろしい事を言う。まぁ再誕計画は、それを基点にする計画だから当然と言えば当然か』

「それだけじゃないです! 貴様の所為で、騎士団と局でゆりかごの破壊を行うことになった・・・! 本当ならゆりかごでお前の他の兵器を破壊して、その有用性を次元世界にアピールするつもりだったのに。ヴィヴィオ様だって本当は、表舞台には出さずに人知れずその命を消費して頂くはずだった・・・」

『俺の手で生み出してやったのにその態度と言い草。ま、あのハゲに
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