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Eipic26-B聖王のゆりかご攻略戦〜Prologue for Episode X〜
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の・・・

「レイジングハート! ブラスター2! ブラスタービット展開!」

「バルディッシュ! リミットブレイクモード、ライオットブレード!」

全力全開だ。

・―・―・―・―・―・

“聖王のゆりかご”の後部にある駆動炉の間へと続く通路を走るのは女性1人と少女1人。女性の名はプラダマンテ・トラバント。緋色の長髪は尻ほどまで伸び、毛先に向かうほど外へと向かってはねている。その美しい紫紺色の瞳は、通路の先の先を見据えている。
防護服は、上下ともに真っ白なナポレオンジャケットとスラックス、袖に腕を通さずに肩に掛けただけの白いナポレオンコート。右手に握られているのは、一振りのエクスキューソナーズソード。本来の用途である斬首剣としてのデザインであるため、剣先は尖ってはおらず四角い。カートリッジシステムを搭載していないどころか、造りからしてデバイスですらないようだ。

「この程度がゆりかごの防衛戦力だなんて・・・」

少女の名はキュンナ・フリーディッヒローゼンバッハ。灰色のショートヘア、翠色の瞳。防護服は、白を基調としたノースリーブのブラウス、薄い桃色のヨークスカート、ノースリーブのロングコート。さらにコートの上から乳房の形に合わせたブラジャー型の胸甲を装着している。
両手で握っているのは大鎌の柄。柄頭には50cm程の歯車があり、右側からは曲線を描く刃体1mの金属刃が伸び、歯車の上部先端から左側に向けて刃体40cmの魔力刃が8つと真っ直ぐ伸びている。柄尻にも同サイズの歯車があり、左側から曲線を描く金属刃1つと、真っ直ぐ伸びた魔力刃8つがある。

「資料によれば、ゆりかご防衛の本来の要は鍛え上げられた騎士たちとのことだ。さすがに自立型兵器に期待するのも酷だ」

共に聖王教会の騎士団に所属する騎士だ。プラダマンテとキュンナの通って来た道にはバラバラに斬り裂かれたり、何かに押し潰されたかのようにひしゃげたガジェットT型とV型、加えて元よりゆりかごを護っていた歩行型兵器の残骸が転がっていた。

「考えれば考えるほど、プライソンの裏切りには頭に来ますね」

キュンナがそう怒りに震えた声を漏らした。裏切り。それはつまり彼女もプライソンと繋がりを持っていたということに他ならない。そんな2人の目の前に空間モニターが1枚と展開された。

『お前たちまでもがゆりかごに突入して来るとは。ゆりかごを奪取しに来たのか? それとも、局に倣って破壊しに来たのか? どちらにしても残念だったな。ゆりかごは俺の目的の為に使わせてもらった』

映し出されたのは「プライソン!」だった。10代前半くらいの貴族風の少年だ。キュンナは大鎌の金属刃をモニターに突き付け、「貴様!」と怒声を上げた。対するプライソンは、面倒くさそうに溜息を吐くだけ。それがキュン
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