ダンジョンで死にかけるのは間違っていない
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なんか、バックパックは中身毎ほぼ無事や。ポーションは割れてもとったけどな。と言うわけでアイズたん、武器庫からさっきベルが言っとったもんに近いの持ってきたって。ティオナは服やな。ベル、羞恥心って知っとるか?さっきからずっと裸なんやけど?」
「下、正確に言えば大事な所は隠れてるので。百人力を使うと服が耐えきれないのはよくあることなので、訓練の時なんかは上半身裸で短パンとかでしてますし」
僕自身は別に見られても問題ないしね。嫌われると困るけど。アイズさん?とティオナさん?が部屋から出ていく。今更恥ずかしくなったのだろうか?
「身体は細身やのに、えらいがっしりと筋肉が付いとってギャップがすごいな。恩恵だよりって訳でもないみたいやな」
「昔から鍛えてる分ですからね。おじいちゃんが言うには『いざという時に女を支えれるぐらいにはなっておけ』と。おじいちゃんは支えなきゃいけない女が多いから大変だって言ってました」
「女好きな爺さんやな。うん?ベル、その爺さん、歳はどれ位や?」
「70後半だったはずです。先日、亡くなってしまいましたけど」
「70後半。まさかな」
「どうかしました?」
「50年ほど前に痴情の縺れでオラリオから逃げ出した冒険者が居ってな。そりゃあ、もう浮名を流しまくっとった。店の売り子にギルド職員、自分の所属するファミリアの団員にそっちの方の店の娘、未亡人も彼氏持ちも、挙げ句の果てには神にまで手ぇ出して、オラリオ中の男と3割ぐらいの女を敵に回して、致命傷を負わせたんやけど、たぶん逃げられた男が居ったねん。ちなみにレベルは3やったはず。襲撃には6も混じっとったんやけど見事に逃げおおせたのか、どこかでくたばったかは分からへん。生きとったら80ぐらいやったはずや」
「レベル3なら別人ですね。おじいちゃん、自分は4だって言ってましたから」
「そっか。ちぇっ、ようやくあの賭けに決着が付くかと思ったのにな」
「賭けですか?」
「そや、オラリオの歴史の中でも一番の遊び人の色男、二つ名『心の怪盗』の生死。ああ、ルパンってのは天界でも知られとる昔の大怪盗の名前や。ちなみにこの二つ名はオラリオから姿が消えてから付けられたモンや。その前は、超遊び人3やったな。話題に事欠かへん奴やったさかい、忘れへんわ。半年程ダンジョンに潜った形跡がないのにレベルが上っとるねん。調べてみたら女遊びが偉業として認められたんやろって結論が出た。そん時に神に手を出したってのが分かったんや」
あっ、ヤバイ、おじいちゃんだ。酔っ払ってる時にそんな話が零れてた。神様に手を出したって。怪我をさせたとかじゃなくて女神にそっちの意味で手を出していたとは。話をそらさないと。
「偉業っ
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